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by carthaginois

トリノTV観戦日記③-男子ショート・プログラムの巻

日本期待の高橋大輔選手。第1滑走ということでいったいどうなることか心配であったが、大きなミスなくまとめ、ショート終わった時点で5位(73.77)という、まずまずの好位置につけた。特に、後半あたりからのスピンやステップは気合が強く感じられ、迫力あった。惜しむべきは、コンビネーション・ジャンプの着氷で少しふらつき、トリプル・アクセルでオーバー・ターンしてしまって、全体として、高橋選手本人曰く不満足の出来だということだが、ニコライ・モロゾフ振り付けによる「ムーラン・ルージュ」は、一つの作品として、格好良く、見応えあった。この大舞台、このメンバーの中で、まだフリーが残っているとはいえ、第5位という成績を上げ、高橋選手もいよいよ本格的に、一流選手の仲間入りを果たしたということを印象付けた今回のショート・プログラムであった。                                                       ただ3位のステファン・ランビエール(79.04)とは5.73という点の開きがある。4位のブライアン・ジュベール(77.77)も強敵。すぐ後ろの6位には、ミスで出遅れたジェフリー・バトル(73.29)が0.48という僅差でつけている。表彰台は、望みはまだあるとはいえ、少し厳しい状況か?しかし、高橋選手はフリーに、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番による、正統派の素晴らしいプログラムを持っている。優勝したスケート・アメリカでの演技は清々しい感動に満ちていた。フリーでは、今度はなんと最終滑走(なんというくじ運だろう!)。その演技に期待したい。                                                                   今回の男子シングルのショート・プログラムは、おかしたミスの大きさ具合が、そのまま順位に反映されたという印象を持った。上位陣でノーミスのエフゲニー・プルシェンコ選手とジョニー・ウィアー選手が1、2位を占めた。プルシェンコ選手は、「トスカ」のプログラムで、4回転―3回転のコンビネーション、他のジャンプも完璧に決め、これでもかこれでもかいったステップ等で見ているものを圧倒し別格の感がある。90.66という高得点をたたき出し、2位のウィアー選手(80.00)と約10点の点差。もはやアクシデントでもない限り、彼の金メダルは確実といった状況だ。                                                            彼のカリスマ性あふれる演技が見られることの興味とは別に、金メダル争いに絡む激しい競い合いが見られないのは、競技としてはちょっと面白くないなぁと感じてしまう。女子シンブルでも、同じような状況になったら嫌だなぁと思う。今夜の男子シングルフリーは、銀メダル、銅メダル争いが焦点になる。ジョニー・ウィアー選手は、今シーズン前半の不調が、特にジャンプがほとんど入れることが出来ず、キス・クラで大泣きしていたスケート・カナダの印象が強く残っていたので、ここでの2位という順位は意外だった。ランビエール選手、ジュベール選手と、4回転ジャンプを武器に持つ選手たちが続いているため、そのまま逃げ切ることが出来るだろうか。                                                                 ☆      ☆      ☆       ☆        ☆      ☆        ☆        荒川静香選手はショート・プログラムに、今シーズンフリーで滑ってきたショパンの「幻想即興曲」をショート用に直してもってくるとのこと。 今までフリーで滑ってきたプログラムを、同じシーズン中にショート用に直してもってくるという例は、あまり前例の無いことと思うので、そう来たか!と強い興味をそそられる。コーチを変え、プログラムを直前に両方変更するというリスクをおかすということは、それだけ彼女のオリンピックに賭ける意気込みの、並々ならぬ強さが感じられる。期待したい!               
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by carthaginois | 2006-02-16 16:30 | オリンピック