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by carthaginois

トリノTV観戦日記④ー男子シングル・フリーの巻

やはりオリンピック最終滑走の重圧は重かったのか、高橋大輔選手はショート5位と好位置につけていたが、臨んだフリーは9位、総合では8位という結果に終わった。まだ世界選手権でベスト10に入ったことがない高橋選手が、今シーズン飛躍を遂げ、オリンピック初出場で8位入賞というのは、立派な成績ではあるが、メダル射程範囲内で挑んだフリーの演技は、彼の本来持っている力を発揮しきれず、ちょっと不発に終わってしまったという印象があるのがまことに残念だ。                                                           今回のフリーの演技は、ショートの時とは違って、今シーズン見せていた他の大会での演技に比べ生彩がなかった。4回転ジャンプでの転倒。コンビネーション・ジャンプの着氷失敗、その他3回転ジャンプで、点数に加算されない無駄なジャンプなどもあったようで、また得意のステップも、勢いがなく本来の出来ではなく、レベルがとれなかったのか、技術点は、驚くほど低いものだった。そのため予想以上に低い順位に落ちてしまった。全体の印象も、なにか雰囲気に飲まれくすんでしまったようで、その素晴らしいプログラムの良さが出て来なかったのが残念だ。しかし高橋選手はまだ19歳と若い。ここでの苦い経験を活かして、また次を目指して頑張って欲しい。きっと彼の演技が、世界中を魅了し大熱狂させる日が訪れることと思う。                                                                     最終グループ第1滑走で早々と登場したエフゲニー・プルシェンコ選手はさすがというか、1人だけ別の大会に出場しているような、金メダルをもぎ取るためというよりも、金メダル資格確認のための1人舞台で演じているよう。誰も手がとどかない高みにいて、全然楽勝といった雰囲気だ。冒頭に4回転―3回転―2回転のコンビネーション・ジャンプを難なく決め、後半で1度、3回転ジャンプが2回転になった他は、金メダルにふさわしい万全な演技で、結局総合点では、2位以下に27点近くの点差をつけての形での、ぶっちぎりの圧勝で、念願のオリンピック・タイトルを手にした。まさに現在の男子シングルは、プルシェンコ選手の独壇場だ。                                                                             プルシェンコ選手は別次元。このフリーでの興味は、銀と銅メダル争いであったが、ショートの順位どおりには進まず、新採点方式らしい波乱の逆転劇が順位にあらわれた。メダル目前であったショート2位のジョニー・ウィアー選手、4位のブライアン・ジュベール選手は、高橋選手同様に本来の演技をしめすことが出来ず後退、反対にショートで遅れをとっていたジェフリー・バトル選手(6位)や、イヴァン・ライザチェック選手(10位)は、フリー高得点で、上位に浮上してきた。                                                                      ショート3位のステファン・ランビエール選手は、プルシェンコ選手と同じ4回転―3回転―2回転を決め、他何度か失敗はあったもののなんとか持ちこたえ、銀メダルをゲット。銅はバトル選手、ショート10位だが、フリー3位と巻き返したライザチェック選手が4位、後退したウィアー選手が5位ということで、結局、前年ワールドの1~4位の選手が、順位そのままに、プルシェンコ選手の後に続いた格好になった。                                           ☆      ☆      ☆      ☆      ☆      ☆       ☆            フィギュアスケート競技も半分が終了し、次はアイスダンス。今夜17日は規定ダンス。1日あいて19日がオリジナル・ダンス。 そして20日がフリー・ダンス。 日本からは渡辺心&木戸章之コンビが出場。         
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by carthaginois | 2006-02-17 12:28 | オリンピック