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by carthaginois

世界フィギュアの結果を見てⅢ

オリンピックと違って、世界選手権には予選があって、予選+ショート+フリーと3本立て。上位に入るのには、3本揃えなければならないので、選手はたいへんそうだ。全体の1/7という小さい点数配分ながら、意外と、新採点システムのもと、予選の成績が足をひっぱるというパターンがここ2シーズン続いている。今回の世界選手権でも、エレーナ・ソコロワ選手が、ショートとフリー、両方とも非常に良い演技を見せ、それぞれ単発では3位となりながらも、予選の11位という出遅れが響いて、総合では4位と、表彰台には1歩届かなかった。昨年のミシェル・クワン選手もショート、フリーは3位ながら、予選7位だかで、僅差で4位どまりだった。             

                                                                                                                     村主章枝選手も、2年前のシーズンは、NHK杯優勝、グランプリ・ファイナル優勝と、シーズン中盤好調で、世界フィギュアのメダルが期待されたが、予選で大きく出遅れて、ショート、フリーともに悪くない出来だったものの、最終成績は7位。先シーズンもやはり、直前の四大陸選手権で完璧の出来の演技を見せ、期待をもたせたが、予選は4位と良い位置に付けていながら、ショートのコンビネーション・ジャンプが抜け、大きく順位を下げ、再びフリーは最終グループから外れ、フリーで大きく巻き返したものの、まことにもったいない5位どまりだった。                                                                    3本のうち1本に致命的なミスがあり、メダルに届かなかったこの直前の2シーズンに比べ、今年の世界選手権は、3つともどこにも大きな失敗がなく安定していたのが良かった。、予選、ショート、フリーとも2位という成績で総合も2位。3シーズンぶり世界選手権3回目の表彰台で、しかも今までで最高順位(92年、93年は3位)となった。世界選手権で3回メダルを取ったというのは、日本人では男女ともに初めてのこと(ちなみに2回取っているのは伊藤みどりさんと本田健史さん)。素晴らしい。今シーズンはシーズン初めの股関節の怪我でどうなることかと心配したが、ちゃんとカム・バックしてきた。本当に強い意志をもった人だなと思います。                                   

ただ今シーズン、もっとも感動させた演技は、全日本選手権の時のものだったと思う。あの時のフリーは、緊迫した雰囲気の中、ノーミス演技を見せ、なにか観客を圧倒するものが感じられた。ここのところ村主選手は、一番大きな大会(オリンピック、世界フィギュア)の直前の大会、すなわちその大会の代表を勝ち取った大会で、そのシーズン最高の演技を見せるというパターンが、この3シーズン続いている。そこがちょっと残念だ。                                                                                              個人的には、村主選手の今シーズンのプログラムでは、ショートのストレート・ライン・ステップのところが、彼女の真骨頂発揮という感じで、毎回見る度に強く惹きつけられた。あとエキシビションのプログラム「キダム」が、いろいろ仕掛けがあったりして、村主選手も世界フィギュアでは嬉々として演じていてとても楽しいかった。村主&ローリー・ニコル(振り付け)のコンビが、来シーズンは何を、どういう風に料理して見せてくれるのか、このコンビは、その独創性溢れる世界で、毎年期待を裏切らない。  
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by carthaginois | 2006-04-02 22:57 | ワールド(S&Jr.)