フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois

スケートカナダ2007

浅田真央選手、グランプリ・シリーズ通算4勝目、おめでとうございます!!

今回のスケートカナダ、シーズン始まったばかりという難しい時期にもかかわらず、フリープログラムでまとまった良い演技をたくさん見ることが出来、近年のグランプリ・シリーズの中で、見終わった後の満足度の高い、面白い大会だったように思いました。

大会前は、浅田真央選手、中野選手、ロシェット選手の表彰台は堅いと思われましたが、この3人がショートプログラムでいずれもジャンプ失敗、3位4位5位と出遅れ、代わりにフィンランドのシニアデビュー、ラウラ・レピスト選手が、3回転ー3回転のコンビネーションほかクリーンな演技でトップ、エミリー・ヒューズ選手2位という番狂わせな滑り出し。しかし点数差は1位~5位まで4点にも満たない僅差。
3位に浅田選手が存在するということは、1位2位の選手にとっては20点ぐらい点差があってほしいぐらい、、、フリー前は眠れない夜を過ごすのでは?、、、、というような解説荒川さんのコメントでしたが、トップで迎えたフリー最終滑走のレピスト選手、まさしくそんな感じのプレッシャーで押し潰されてしまったような演技で、フリーだけなら9位、総合7位と沈んでしまい、結局、番狂わせのない1位浅田選手、2位中野選手、3位ロシェット選手という結果。

浅田真央選手は、着実に、バンクーバー・オリンピックへ向けて、シンデレラの階段を1歩1歩昇っているなという印象を受けます。
初披露の「幻想即興曲」。これまた期待を超える美しいプログラム。浅田選手の持っている優美さをひきだすショパンの音楽&ローリー・ニコルの振付との相性が抜群ですね。これからショートともども世界選手権に向けてどう仕上げていくのか、持ち味の異なる2つの美しいプログラム(タチアナ・タラソワvsローリ・ニコルの振付競作)を通して磨かれるダイヤモンドの原石、これからのシーズン見られるであろう演技が楽しみです。。


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浅田選手は、シーズン挟んでこの2戦ばかり、ショートで失敗フリーで挽回というパターンが続いてしまいましたが、これも失敗から学ぶという経験の大事なステップなのか…ただ苦手意識をもってしまい、同じパターンの失敗癖がついてしまうと、なかなかそこから抜け出すのは精神的に大変なのかもしれないと、ロシェット選手の戦いぶりを見ていて思いました。
ロシェット選手、傍から見ていて毎回毎回どうしてこうなんだろうと思うぐらい、ショートでジャンプ失敗で大きく出遅れ、フリーでゴボウ抜きというパターンが多い。

[ロシェット選手の例]
2006トリノ・オリンピック   ショート位  フリー位 → 総合
2006スケート・カナダ    ショート位  フリー位 → 総合
2007東京ワールド      ショート16位 フリー位 → 総合10

男子ではライザチェック選手が同パターンが目立つ典型のような…
[ライザチェック選手の例]
2006トリノ・オリンピック   ショート10位 フリー位 → 総合
2006カルガリー・ワールド   ショート位 フリー位 → 総合
2007四大陸選手権    ショート位 フリー位 → 総合

そんなロシェット選手の演技、新人さんいらっしゃ~いのジュニア上がりの多いメンバーの中にあって、さすがの貫禄がありましたね。最後の2つのシャンプ・シークエンスでの失敗が惜しかったですが、今回もやっぱり゛フリー演技でかっ飛ばす怒涛の牛蒡抜きスケーター”ジョアニー・ロシェット!!(スミマセン、ネーミング好きの某民放放送局の真似してしまいました、、、)の面目躍如といった感じで、迫力ありました。

立派だったのは中野選手。

地元カナダの花形ロシェット選手の登場で盛り上がった観客の前、自国の選手が少しでも上の順位にいくのを願うのは万国共通ファンの心理だと思うので、その直後、冷ややかな視線が多く向けられたであろう、とても緊張を強いられる空気の中、動ぜずによく滑りきった、トリプル・アクセルも決めた、ということで今シーズンの中野選手は気迫あるなぁぁぁ……と印象付けた、パーソナルベスト更新の「スペイン奇想曲」によるフリー演技でした。 
ショートもフリーも僅差で中野選手が地元有利なロシェット選手の上につけたということは大きな自信になったのでは。この2人、ロシア大会でも一緒の出場なので、キム選手や村主選手も加えて次はどうなるでしょうか?

彼女は今大学4年生ということですが、大学卒業の年には、それまでのスケート人生の集大成的な演技を見せるという、日本スケート界の伝統というか土壌があるようなので、今期の中野選手(大学院に進み学生卒業でない中野選手にはこれは当て嵌まらないのかな?2年後?)は、なんだか一波乱起こしてくれそうな、今シーズン台風の目になるかもしれない雰囲気をビシバシ醸し出しているような…
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by carthaginois | 2007-11-05 00:57 | グランプリ・シリーズ