フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois

Youtube探索ノートⅢ’’-氷上の魔法使いたち(ロシアの魔女編)

先週末、横浜美術館で行われた(脳科学者の)茂木健一郎さんの講演がエネルギッシュでとても面白かったです。


講演の中で特に印象に残ったのが、本物のアーティストと呼ばれるような人はみんな、強烈な゛毒”を持つのを感じさせる、という話。そういうアーティストは、体内に凶暴なモンスター、怪物を一匹飼っているのだが、その゛毒”、怪物性をそのままネガティヴな形のまま放出するのではなく、世にも美しい形に転化させて世間に送り出す、白魔術の使い手だ……みたいな話をされていて、なるほどと思いますた。
〔参考までに)茂木健一郎さんがブログで公開している講演会の音声ファイル

茂木さんの著書の中でも、否定的な感情のエネルギーを、肯定的な感情に変える「魂の錬金術」ということに言及されていて、「人間は変わることができる。ネガティヴな感情のエネルギーを、世界を肯定する意志へと転換することができる」とおっしゃっていて、また、「相手に対する恨みを晴らそうとしたり、あるいは自分の権勢欲を満足させるといったネガティヴな目的のために使われる魔法」を「黒魔術」、それに対して「愛の成就や、美しいものをつくり出すといったポジティヴな目的のために使われる魔法」を「白魔術」と分かり易く定義されている。(『それでも脳はたくらむ』(中公新書ラクレ)217-8ページ参照)

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浅田真央選手の帰国会見で、タチアナ・タラソワ女史がメインコーチに決まったことを発表されました。吉報ですね、まずはめでたし。。。。
タラソワ・コーチというと、若いときの写真とか見ると美人だったようですが、凄腕の魔女、もしくは獰猛な野獣といったイメージがあって、その存在感というかスケール感が、グラマーピンナップモデルが100人束になってもかなわない、強烈!ダイナマイトボンボンという感じで、まさしく茂木さん流に言えば猛゛毒"そのものといった感じ、、、、、、、

(タチアナ・タラソワさんの公式サイトより)



ときどき試合などの映像で、選手の演技を見つめるコーチの表情など流すことがあるけれど、そういう際のタラソワ・コーチの目、まさに獲物をにらむ爬虫類の目で、実に恐ろし~~~。
それとともに、大舞台で教える選手の演技がうまくいったときなどに見せる歓喜爆発といった姿も、日本人の感覚からいったらなんか規格外で圧倒される。
そういう激情を露にするタラソワ・コーチのお姿を、真央選手と一緒に見れるというのも一つ楽しみですが、真央選手が、彼女自身内面に持っているであろう毒と合わせて、タラソワ・コーチがもたらす猛毒を注入して、どうミックスして消化してゆき、そこから白魔術によって、今までよりさらに進化したさらに美しいものを創り出してゆき、どのよう規格外の驚きと感動、新しい感覚をもたらすか…そしてそこから世界にどのような影響を与えてゆき変えてゆくかということが、これからフィギュア・スケートを鑑賞していく上での(個人的に)一つ大きな柱かなぁと、興味津々です。

黄金コンビ蜜月の始まりか?真央vsタラソワ コラボレーション最初の記念すべき魔法の成果
Mao Asada SP 2008 Worlds" (youtube)






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魔法とロシアつながりついでに…
こちらはロシア20世紀文学の金字塔といわれる、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』。
悪魔ヴォランド率いる、邪悪なとっても怪しい一味がモスクワの町で大暴れし、(こちらは)黒魔術を使って人々を混乱の極みに陥れる。奇想天外な空前絶後のマジック・ショー、二本足で歩いて喋るでっぷりふとった大猫や、ほうきに乗って空飛ぶ若く美しい魔女も出現……と、とっても賑やか。
文学全集の中の一巻としてこの春出版された全面改訳版が、読みやすく、600ページ近い大作ですが、おもろい小説読んだわいという重みある満足感を与えてくれる小説で、おすすめです。

巨匠とマルガリータ (世界文学全集 1-5)
ミハイル・A・ブルガーコフ / / 河出書房新社

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by carthaginois | 2008-06-27 00:08 | スケーター