フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois

カテゴリ:グランプリ・シリーズ( 20 )

浅田真央選手、グランプリ・ファイナル優勝、おめでとうございます!!

昨シーズン出場した国際ジュニア大会を総制覇、シニア参戦1年目の今シーズン、開幕当初、ある程度の活躍は、当然、誰もが予想したことと思われますが、フランス大会での完全優勝に続いて、ファイナルでも完全優勝。これほどの快挙を、こんなに早々と成し遂げてしまうとは…ただただ凄い!!!

ISU Grand Prix Final 2005
Ladies
1位 Mao ASADA JPN 189,62
2位 Irina SLUTSKAYA RUS 181,48
3位 Yukari NAKANO JPN 161,82
4位 Miki ANDO JPN 157,30
5位 Elena SOKOLOVA RUS 150,08
6位 Alissa CZISNY USA 140,90

フランス大会ではサーシャ・コーエン、そしてこのファイナルでは、この2シーズン負けなしだった現世界女王イリーナ・スルツカヤと、トリノ・オリンピック金メダル候補の双璧を、SP、フリー共々上回っての優勝。なにか浅田選手の場合、トップ選手中のトップの中でも、その存在は、すでに別格だという感じがある。フィギュア・スケートの世界において、これから浅田選手の時代が本格的に始まる、これは序章なのであろうか?

それにしても、トリノ・オリンピック。来日中のISUのチンクアンタ会長の発言でも、特例は認めずということで、どうも浅田選手の出場は、今のところ実現できそうになさそうだが、個人的(素人的)には、浅田選手の演技をトリノで、見てみたいし、世界の人にも見せたい。この祭典を盛り上げる新しいスーパースターの登場を、皆が待ち望んでいると思うのだが、ただただ残念だ。

浅田選手は別格として、その他の日本人選手では、グランプリ・シリーズを通して、中野選手が、意外な健闘を見せた。スケート・カナダ、NHK杯、そしてこのファイナルと、大会ごとに見る見るよくなっていくようで、とても勢いが感じられる。NHK杯優勝の好調を維持し、ファイナルでも表彰台に上がった。今、乗りに乗ってる。

しかし、この中野選手が成績を残してきたことで、日本女子選手のオリンピック代表争いは、前代未聞の混沌とした状況を呈してきた。果たして全日本選手権では、中野選手が、どの位置に付けるのか、彼女は大会のダークホース的存在だ。
[PR]
by carthaginois | 2005-12-18 22:35 | グランプリ・シリーズ

NHK杯の結果

グランプリ・シリーズ最終戦のNHK杯は、かなり混戦模様となった。


NHK Trophy 2005
Ladies
1位Yukari NAKANO JPN 158,66
2位Fumie SUGURI JPN 158,48
3位Elena LIASHENKO UKR 156,52
4位Miki ANDO JPN 154,34
5位Kimmie MEISSNER USA152,18
6位Carolina KOSTNER ITA 145,42
7位Sarah MEIER SUI 142,56
8位Annette DYTRT GER 125,38
9位Viktoria PAVUK HUN 125,04
10位Karen VENHUIZEN NED 105,56
11位Miriam MANZANO AUS 103,30

コストナー選手がショート1位となった時点で、オリンピックメダル候補の片鱗をうかがわせ、今回はいよいよグランプリ・シリーズ初優勝か?と思わせたが、ふたを開けてみれば、フリーでまたまた大きく順位を下げ、結局6位といういつものパターン。しかし、今シーズンのビバルディの「冬」を使用したプログラムは、完成したら凄いものになりそうだという可能性を感じさせ、きっと地元トリノでのオリンピックに照準を合わせて、しっかり仕上げてくることでしょう。

今大会、本命中の本命の安藤選手も、ロシア大会の好調から、まさかの失速で、ショート、フリーともども精彩を欠き、まさかの表彰台落ち。ロシア→大阪で2週連続の試合というのは、酷であったようだが、ロシア大会でのショート・プログラムが素晴らしい出来だっただけに、今大会では良い演技が見られなかったのは残念でした。ぎりぎり東京ファイナルには出場できるようなので、そこでは、彼女の実力を発揮した演技を見せて欲しいものです。

今シーズン怪我からの復帰で、調整が遅れている村主選手は、スケート・カナダで8位という苦しいスタート。あれから1ヶ月近く経ったが、果たしてオリンピックまでに間に合うのか、心配されたが、今大会、見事に立て直してきた。ショートでジャンプ転倒し、6位発進と出遅れたが、フリーは、フリーだけなら1位。総合結果は僅差で2位となったが、この選手の頑張りには、ほんとに頭が下がるおもいがする。やはり彼女の演技による観客へのアピール度は、今大会参加の選手中でも抜きんでている気がする。ブラウン管の前にいても、それはびしばしと伝わってきて、感動させられた。彼女は、オリンピックに出たら、必ずやってくれる!そんな期待を抱かせてくれる選手だ。

結局、好調の中野選手が、予想外の優勝という結果になった。ショート2位、フリー3位で総合優勝というのは、上位陣(村主&コストナー)が総崩れしたスケート・カナダの3位に続いて、ちょっと棚ぼただなと思わせるものもあるが、運を手中に出来るのも実力のうちか、しっかりと成績を残せるようになったところが、中野選手の成長したところだと思うし、実際演技面でも、各エレメントをきっちりこなし、人を惹きつける魅力もぐーんと増している思うので、浅田真央選手らと共に、これからの成長が楽しみな存在だ。

ただこのNHK杯、採点が日本人に甘めなのがとても気になる。
総合3位のリアシェンコあたりは、今回、大分点が抑えられているという印象がある。
フリーの演技では、PCSが、日本人選手が上位3位までを占め、リアシェンコは、PCSだけなら、2回転倒した安藤選手よりも下の5位?。総合順位が、僅差で決まっているだけに、毎度毎度ながら、何か作為的なものを感じてしまう。

優勝総合点数が158.66というのは、ハイ・レベルだった中国大会とフランス大会なら5位に相当する点数。スケート・アメリカでも、スケート・カナダでも、優勝者は160点台を獲得している。ロシア杯のスルツカヤは190点台。そういった面では、6大会中、一番レベルの低い大会となった。
[PR]
by carthaginois | 2005-12-03 22:15 | グランプリ・シリーズ

ロシア大会の結果

グランプリ・シリーズ第5戦のロシア大会が、先週末開催されました。
結果は、番狂わせのない結果となりました。

Cup of Russia 2005
Ladies Final Result
1 Irina SLUTSKAYA RUS 198,06
2 Miki ANDO JPN 172,30
3 Yoshie ONDA JPN 142,40
4 Susanna PヨYKIヨ FIN 131,30
5 Emily HUGHES USA 125,76
6 Julia SEBESTYEN HUN 124,38
7 Anastasia GIMAZETDINOVA UZB 121,96
8 Amber CORWIN USA 115,00
9 Na HOU CHN 107,62
10 Tatiana BASOVA RUS 102,76

それにしても点差がすごい。1位スルツカヤと2位安藤の差が25.76。2位安藤と3位恩田の差が29.90。スルツカヤは中国大会(196.12)の点をさらに伸ばして、200点目前の点数。このグランプリ・シリーズの参加選手中、ぶっちぎりの強さ。グランプリ・ファイナル東京でも、順当に行けば、彼女の優勝はまず間違いなし。このままオリンピックまで突っ走りそうな、無敵の勢い(まさにスケート界の朝青龍!?)ですね。

安藤選手は、この大会で自己ベストが出たようなので、今週行われるNHK杯での演技が楽しみだ。フリーでの難しいスローなジャズ・スタンダードに合わせての演技を、どのように仕上げてきているか、SPの戦場のメリークリスマスと共に、興味深い。

一方恩田選手は、フリー・プログラムを、モロゾフ振り付けによる新プログラムに変更したとのこと。まずその大胆な決断に拍手したい。こちらも全日本での演技が楽しみだ。

ポイキオ選手とセバスチャン選手は、どちらも今シーズンは、今までのところ、調子がイマイチのようですね。
ハイ・レベルの争いだった中国大会、そしてフランス大会の後だけに、このロシア大会は、参加選手のレベルの差がありすぎて、ちょっと盛り上がりに欠けるような大会となってしまったように思う。個人的には、ヴォルチコワ選手の欠場(NHK杯も欠場)が残念だった。

さて今週は、いよいよNHK杯。
去年、同大会2位だった安藤選手の、グランプリ・シリーズ初Vになるか?怪我に苦しみ、スケート・カナダで8位と出遅れた村主選手の復活はなるか?中野選手は、2回目の表彰台なるか?コストナー選手はどのくらいの出来に仕上げてきているか?アメリカ期待のマイスナー選手は上位に食い込めるか?
[PR]
by carthaginois | 2005-11-28 16:24 | グランプリ・シリーズ

フランス大会の結果

グランプリ・シリーズ第4戦フランス大会が、先週末開催されました。
このフランス大会も、第3戦の中国大会に続いて、上位3人が170点以上というハイ・レベルの大会になりましたが、浅田真央選手、まことに痛快な優勝でした。
コーエン選手、荒川選手、ソコロワ選手、ロシェット選手、マイズナー選手…といった、今シーズンのグランプリ・シリーズ中最強のメンバーをおさえての、ショート、フリー共に1位の完全優勝。シニア1年目の快挙。すごい!
結果は以下のとおり。

Trophee Eric Bompard
2005Ladies
1.Mao ASADA JPN 182,42
2.Sasha COHEN USA 175,12
3.Shizuka ARAKAWA JPN 173,30
4.Joannie ROCHETTE CAN 167,22
5.Kimmie MEISSNER USA 155,72
6.Elena SOKOLOVA RUS 152,52
7.Annette DYTRT GER 131,88
8.Galina EFREMENKO UKR 107,98
9.Anne Sophie CALVEZ FRA 102,90
10.Fleur MAXWELL LUX 102,44
11.Nadege BOBILLIER FRA 101,96

パリ、ベルシーの大会会場には、太陽の光を表現したような、大きなデコレーションがサイドの壁一面に施されていて目立っていましたが(去年は、白熊でも出てきそうな雪山みたいな図柄だった)、今年のあの太陽は、まさにこの大会での浅田選手の存在そのものを表しているような感じがありました。
見ていて、心があらわれるようなすがすがしさ、伸びやかさ。次々にジャンプを決める爽快感。彼女の演技はいったん見始めると、目を離すことが出来ない。表現面ではまだジュニアの領域のそれかもしれないが、今しか持つことの出来ない世界を彼女は持っていて、我々を魅了する。この新鮮さは、新しく出現してきたものだけが持つことの出来る特権かもしれない。今はその独自の世界を大切にし、そして深めていって欲しいと思うが、彼女が、これからスケート界の新しいスーパースターとして、どのような活躍を見せるか、そして年を積み重ねるごとに、シニアのスケーターとして演技面でどう変貌していくか、世界中のスケート・ファンにとっては、大きな楽しみになることと思います。

そういった意味では、荒川静香選手も、年々変貌を遂げ、彼女が創り出す、めくるめく陶酔の世界が、今シーズン、まさに最後、これまで以上の豪華で美しい大輪の華を咲かせようとしている、その胚芽を充分予感させる、大きな期待を抱かせる好演技をしたフランス大会でした。
特にフリーは、激しいショパンの音楽に負けない、気迫漲る演技であった。今回もジャンプで点数のとりこぼしがあったのはもったいないが、連続2大会3位とはいえ、点数的にもアメリカ大会、カナダ大会に出ていたら楽々優勝できた立派な点数。彼女の演技は、そのたぐい稀な氷上での美しさに、他を圧倒するパワーが結びついた時、驚異的なマジックが生まれることは、優勝時の世界選手権で実証済みなだけに、再び、それもオリンピックという大舞台で、あの忘れることのできない、衝撃とでもいうべき、感動を味あわせてくれることを期待してしまう。皆の期待が高く、課されるハードルが高いだけに、選手としては、とても大変なことだとは思うが、アマチュア時代最後のシーズン、ぜひ有終の美を飾って欲しいです。
[PR]
by carthaginois | 2005-11-21 23:31 | グランプリ・シリーズ

激戦区フランス大会

いよいよグランプリ・シリーズも後半戦。4戦目はパリで開催されるエリック杯。出場予定選手は以下のとおり。

Trophee Eric Bompard
Ladies Entries

Joannie ROCHETTE CAN
Nadege BOBILLIER FRA
Anne Sophie CALVEZ FRA
Candice DIDIER FRA
Annette DYTRT GER
Shizuka ARAKAWA JPN
Mao ASADA JPN
Fleur MAXWELL LUX
Elena SOKOLOVA RUS
Galina EFREMENKO UKR
Sasha COHEN USA
Kimmie MEISSNER USA

本大会の目玉は、コーエン選手。現在、オリンピック金メダルの、スルツカヤと並ぶ最有力候補。今シーズンは、まずアメリカで開催された、キャンベル・インターナショナルで優勝し、シーズン初めを飾ったが、グランプリ・シリーズは、アメリカ大会を怪我の為、クワン選手とともに欠場。昨シーズンも怪我のため1大会も出場しなかったので、彼女にとって、03-04シーズン以来の、久しぶりのグランプリ・シリーズ出場となる。フランス大会では02年、03年と、優勝している。新採点システムにおいて、常に高得点をたたきだしているコーエン選手、このフランス大会でも、大きな失敗がなければ優勝は固いと思われるが、怪我の影響はあるだろうか?

日本からは中国大会に続いて、荒川選手と浅田(真)選手が出場。両選手が中国大会以上の演技をすることが出来るか。荒川選手の場合、ジャンプ・ミスによる大きな失点があったので、どれだけ総要素点で、点数を伸ばすことが出来るか、また浅田選手もトリプル・アクセルの再挑戦と、たいへん注目されるが、この2人の出来次第では、コーエン選手の点数に迫ることも可能であろう。この2人にとっては、この大会の順位によって、グランプリ・ファイナルの出場がかかっているので、順位の行方が気になるところだが、このフランス大会、表彰台を巡って激戦が予想される。

アメリカ大会優勝のソコロワ、カナダ大会2位のロシェットも、この大会の順位によって、グランプリ・ファイナルへの出場が決まる。現在ソコロワが12ポイントとリード、ロシェットと浅田は9ポイント、荒川は7ポイント。ファイナル出場出来るか出来ないかの境界線は、ここ2シーズン14ポイントとなっている。まずは最低でも14ポイント獲得したいところだが、ソコロワは、ここで7位だとしても、2ポイント獲得で14ポイントに達するので、ファイナル出場の点では圧倒的に有利。シズニー、スルツカヤと合わせて、6人中3人決まるとなると、残りは3枠。浅田選手、ロシェット選手が表彰台に上がれば、16ポイント以上獲得で、ファイナル出場をほぼ手中に収めることになる。荒川選手はその点、上記選手らに比べ不利な状況だが、どうなるであろうか。

また他に、アメリカからは、期待のマイスナー選手が、グランプリ・シリーズ初参加する。シズニー選手が前半大活躍をしたが、自国でシズニーのライバル的存在と目されるマイスナーが、上記選手らに混じって、北米以外の地で、どのあたりに順位をつけるか、注目される。マイスナーはNHK杯にもエントリーされているが、シズニーのようなダークホースになるであろうか、まずはお手並み拝見といったところか。
[PR]
by carthaginois | 2005-11-13 13:36 | グランプリ・シリーズ

中国杯の結果

中国杯の女子フリーが5日土曜日行われ、最終結果が出ました。
通常、グランプリ・シリーズの海外大会は、テレビ(NHK衛星第1)での放送が、大会の約1週間後だが、この中国大会、今年は女子だけ、大会の次の日(6日の日曜日)に放送というのは、フィギュアスケートファンには嬉しいですね。

結果は以下のとおり。

Cup of China 2005
Ladies Final Result
1位 Irina SLUTSKAYA RUS 196,12
2位 Mao ASADA JPN 176,60
3位 Shizuka ARAKAWA JPN 173,60
4位 Elena LIASHENKO UKR 160,70
5位 Yan LIU CHN 145,92
6位 Viktoria PAVUK HUN 129,84
7位 Dan FANG CHN 122,54
8位 Na HOU CHN 106,346
9位 Idora HEGEL CRO 104,78
10位Amber CORWIN USA 91,0610

アメリカ大会、カナダ大会と例年に比べ、レベルの低い大会であったのに対し、中国大会はハイ・レベルの大会となりました。点数だけ見ると、上位3人は、アメリカ大会優勝のソコロワ(163.02)、カナダ大会優勝のシズニー(168.32)を上回っている。

それにしても、スルツカヤは強い。
まずショート・プログラムだけで70.22。この点数はスルツカヤの自己ベストとなるが、国際大会のショートで、70点を超えた点数を見たのは、久しぶりのような気がする。おそらく新採点システムが導入された直後に、スケート・カナダ(03-04シーズン)で71.12を出したサーシャ・コーエン以来か。フリー演技でも、2位の荒川選手を10点近く引き離し、危なげなく、余裕の、当然の優勝といった感じだ。昨シーズンからの参加大会すべて優勝という記録を、今シーズンも絶好調で続行中だ。次のロシア大会も、参加メンバーで対抗馬となりうる選手が見当たらないため、恐らく優勝すると思われるから、12月のファイナルでは、また東京で、彼女の演技が見られるであろうことは楽しみだが、それにしても、点数の出方からして、あまりに強すぎる!

荒川選手は、今期2回目の対決となるが、今回もスルツカヤに迫るところまではいかなかった。
ショート・プログラムで3回転が回転不足をとられ、2回転判定にされてしまったことが、順位(ショート3位)に大きく響いてしまった形になってしまった。フリーの3回転ー3回転も、認定されなかった。素人目にはよく分からないのだが…。フリーの演技は、スパイラルの後の3回転ループが2回転になったほか大きなミスの無い演技で、出来が悪かったキャンベル大会に比べ、よくまとまった出来だったので、ひとまず安心といったところか。フリーは浅田真選手を上回り2位、総合では3点及ばず3位。次のフランス大会も浅田選手と一緒で、その他強豪揃いだが、巻き返しなるか。まだショートもフリーも、まだまだ彼女の持てる力を出し切っていないみたいなので、これから、どんどん演技が濃くなっていくのを期待するが、最近多くとられてしまっているジャンプの回転不足は、点数に大きなダメージを与えるため、気になるところだ。

今大会で、シニアの国際大会デビューとなる浅田(真)選手の登場は、さながらスター誕生といった雰囲気だ。
フリーの「くるみ割り人形」では冒頭のトリプル・アクセルには失敗し、本人いわく80パーセントの出来だというものの、ショートの「カルメン」ともども、軽々とぴょんぴょん飛ぶジャンプ、ポジションの綺麗なスピン、演技全体から溢れる、フレッシュな輝きで、我々の目(恐らく世界のフィギュアスケート・ファン)に鮮烈な印象を残した。しかも、世界女王のスルツカヤについで2位という立派な成績。トリノ・オリンピックに出場できなくて残念だというのは、各メディアで、彼女の名前が出るたびに言われることだが、ちょっと気が早いが、来シーズンの日本で開催される世界選手権、初出場で金メダル?なんてことを想像したくなるような、そのようなデビューだった。

スケート・カナダで優勝したシズニー、そしてキャンベル2位のマイスナーと、ジュニア上がりの選手の活躍がめざましいこのシーズンだが、この浅田(真)選手の登場をもって、このシーズンが、選手の新旧交代の分岐点となり、来シーズンあたりから、新世代による、新時代へ突入するのかといった印象が決定的となった気がする。

カップ・オブ・チャイナ結果
[PR]
by carthaginois | 2005-11-06 17:12 | グランプリ・シリーズ

スケート・カナダの結果

スケート・カナダの結果が出ました。

MasterCard Skate Canada Int. 2005
Ladies Final Result
1位 Alissa CZISNY      USA 168,32 
2位 Joannie ROCHETTE  CAN 158,30
3位 Yukari NAKANO     JPN 149,54
4位 Yan LIU           CHN 142,58
5位 Sarah MEIER       SUI 141,78
6位 Mira LEUNG        CAN 134,30
7位 Carolina KOSTNER   ITA 132,64
8位 Fumie SUGURI      JPN 132,00
9位 Lesley HAWKER     CAN 127,801
10位Joanne CARTER     AUS 116,70
棄権 Susanna PヨYKIヨ     FIN


アメリカのシズニー選手が、先週のスケート・アメリカからの好調を維持し、ショート、フリー共に1位で、総合、2位に10ポイントの差をつけ1位。東京ファイナル出場、1番乗りを果たしました。スケート・アメリカ2位、スケート・カナダ優勝というのは、先シーズンのファヌフ選手と同じ成績。ファフヌ選手はファイナル、そしてワールドと調子を崩してしまいましたが、シズニー選手は、このまま前進できるのか、そしてアメリカ国内では、コーエン、クワンに続く3番手として、オリンピック代表になれるか、面白くなってきました。

ケガの影響でほとんど練習が出来ていなかったという状況の中、ショートでは2位となんとか持ちこたえた村主選手は、フリーは10人中9位ということで、総合8位まで順位を下げてしまいました。次の登場は、グランプリ・シリーズ最終戦のNHK杯ですが、状況が相当深刻なようなので、ファンの人は心配なことでしょう。国内選考基準のポイントでは、先シーズン終わった時点で、村主選手がトップだっただけに、村主選手のオリンピック出場は、ほぼ確実のように思われましたが、まだまだ分らなくなりましたね。前回のオリンピックの時も、先シーズンのワールドの時も、一番最後になって出場権を獲得と、前半戦が不調な彼女は、毎年波乱万丈ですが、今年はケガもあり、例年以上に厳しいスタートとなりました。果たして復活はなるのか。

村主選手が順位を下げた代わりに、中野由加里選手はショート4位から順位を一つ上げ、総合3位と、シニア4シーズン目で初のグランプリ・シリーズ表彰台と、健闘しました。フリーでは、冒頭でトリプル・アクセルに挑戦し着地したようです。中野選手は先シーズン、スケート・カナダ最下位だっただけに、彼女の銅メダルは意外でした。佐藤コーチに移ってから2シーズン目ですが、一時はペア転向かという話が出てましたけど、順調に伸びているようですね。、彼女も次の登場はNHK杯ですが、NHK杯でも表彰台ということになれば、グランプリ・ファイナル出場も射程範囲となりますね。

地元ロシェット選手は順当に2位。
今シーズン注目の存在のコストナー選手は、フリー8位、総合7位という結果。
なお、ポイキオ選手は直前に棄権したそうです。
スケート・カナダ結果
[PR]
by carthaginois | 2005-10-30 16:05 | グランプリ・シリーズ
先週末に行われたスケート・アメリカに引き続き、今週はグランプリ・シリーズの第2戦として、スケート・カナダが行われています。女子のショート・プログラムは、2日目(現地金曜日の夜)ということで、日本からは村主選手、そして中野選手が参加するということで、期待が高まります。
参加メンバーは以下のとおりです。

1 Joanne CARTER AUS
2 Lesley HAWKER CAN
3 Mira LEUNG CAN
4 Joannie ROCHETTE CAN
5 Yan LIU CHN
6 Susanna PヨYKIヨ FIN
7 Carolina KOSTNER ITA
8 Yukari NAKANO JPN
9 Fumie SUGURI JPN
10 Sarah MEIER SUI
11 Alissa CZISNY USA

この中で、一番の注目は、イタリアのコストナー選手でしょうか。先シーズンのモスクワで開催された世界選手権で銅メダルを獲得、トリノ・オリンピックのメダル候補として、名前が挙がっていますが、グランプリ・シリーズ初戦で、今シーズンは、どのくらい仕上げてきているでしょうか、昨年のスケート・カナダは腰を痛めていて本調子ではなく、5位という結果に終わりましたが、新しいプログラムの内容を含め、注目されます。

村主選手も、先シーズンのスケート・カナダでは、ジャンプがあまり決まらず、フリー・プログラムがまだ滑りきれていない状態で、4位という、彼女としては不本意な結果に終わりました。その後のフランス大会でも4位と、表彰台へ上がることが出来ず、グランプリ・ファイナルへ出場することが出来ませんでした。今シーズンは、これまでケガのため、シーズン初めのジャパン・インターナショナル・チャレンジとキャンベル・インターナショナル、2つの大会を直前欠場しているだけに、ケガの影響が心配されますが、どうなることでしょうか。
村主選手はこれまでスケート・カナダで、銀メダル2回と銅メダル1回獲得していますので、残るは金メダルだけですが…

フィンランドのポイキオ選手は、先シーズンのスケート・カナダでは僅差で村主選手を抜き、3位でした。今シーズンもフリーのプログラムは、ニノ・ロータの映画音楽「ロミオとジュリエット」。コーエン選手と同じ音楽ですが、ポイキオ選手の「ロミオとジュリエット」は、抒情性溢れ、コーエン選手のプログラムとはまた違った魅力あるプログラムでなので、先シーズンに引き続き見ることが出来るのは、とても楽しみですね。世界選手権ではポイキオ選手のベストである、8位まで順位をあげてきましたが、今シーズンはどこまでいけるでしょうか。

スケート・アメリカで恩田選手をぬいて2位に入ったシズニー選手も、注目されます。先週のスケート・アメリカで良い演技をしただけに、今大会のダーク・ホース的存在でしょうか。

しかしなんといっても、今大会の優勝最有力候補は、地元のロシェット選手でしょう。先シーズンはグランプリ・シリーズは絶好調で、中国大会3位、フランス大会優勝、そしてグランプリ・ファイナル3位と、ロシェット選手の存在を世界に印象づけました。世界選手権は調子を落としたらしく、11位という期待はずれの結果になりましたが、キャンベル・インターナショナルでの演技の評判もいいようなので、今シーズンはどこまで上位陣に食い込むことができるか。

スケート・カナダ女子、筆者の予想
1位 ジャアニー・ロショット(先シーズンのファヌフ選手に続いて、カナダ選手が優勝か?)
2位 村主章枝(彼女はいつも出だしがあんまり良くないが、今シーズンは?)
3位 カロリーナ・コストナー(オリンピックのメダル候補とはいえ、まだ本調子でないのでは?)
4位 アリッサ・シズニー(引き続き好演技が出来るか?)
5位 スザンナ・ポイキオ(ジャパン・インターナショナルは不調だったが、もりかえしているか?)

誰が勝ってもおかしくないメンバーで、混戦が予想されます(特にコストナー選手がどの位置につけるか読みづらい)が、やはり地元選手が強いのではないかというのが、筆者の予想です。
果たして結果はいかに?
[PR]
by Carthaginois | 2005-10-29 04:01 | グランプリ・シリーズ
グランプリ・シリーズ第1戦、スケート・アメリカ女子の結果は以下のとおりになりました。

1・Elena SOKOLOVA  RUS 163,02   (SP1位 FS 2位)
2・Alissa CZISNY     USA 159,30   (  3位    1位)
3・Yoshie ONDA      JPN 150,98   (  2位    3位)
4・Beatrisa LIANG    USA 133,00    (  4位    5位)
5・Emily HUGHES     USA 126,78   (  8位   4位)
6・Mira LEUNG       CAN 125,82   (  5位   8位)
7・Constanze PAULINUS GER 122,06 (  7位   6位)
8・Julia SEBESTYEN   HUN 121,78  (  6位   7位)
9・Dan FANG        CHN 112,26  ( 10位   9位)
10・Idora HEGEL     CRO 106,42  ( 9位   10位)

スケート・アメリカでの外国人選手の優勝は、98―99年シーズンの、ロシアのブッテルスカヤ選手以来のこと(その時の2位はソロコワ選手だった)。ソコロワ選手にとって、グランプリ・シリーズでの優勝は、98年ー99年のドイツ大会、ロシア大会での優勝以来のことなので、ほんと久しぶりですね。

恩田選手もショート・プログラム終了時2位ということで、優勝のチャンスはあったが、アメリカのチズニー選手に抜かれて3位。ショート2位から、地元アメリカ選手に抜かれて総合3位というのは、一昨年の荒川選手と同じパターンですね。去年の安藤選手も3位だった。スケート・アメリカでは、日本人選手がこれで3シーズン続いて3位ということになりました。

チズニー選手はシニア大会2シーズン目で、初の表彰台ということになりました。フリーでは、中盤のトリプル・フリップで大きく転等してしまいましたが、若々しい勢いのある演技で、フリーだけなら1位に。クワンやコーエン不在で、フラストレーションがきっとたまっているであろう、アメリカのスケート・ファンたちを大いに熱狂させてくれました。毎度ながら、アメリカの観客の自国選手に対する盛り上がり方には、ほんと圧倒されますね。
出だしのトリプルートリプルは、回転不足を取られて認められなかったようだけど、多彩で、スピードもあるスピンが、なかなか見ごたえあった。次の登場は、次週のスケート・カナダになりますが、グランプリ・ファイナルにつなげられるでしょうか?

恩田美栄選手のフリーは、後半のトリプル・ルッツがシングルになってしまったのが一番の失敗だったけれど、演技自体が、ジャパン・インターナショナル・チャレンジの時と比べても、その前日のショートと比べても、だいぶ硬くなってしまっているようで、表情もこわばっていたような気がする。
彼女の本来持っている明るさや力強さが、もっと全面に出てくる、のびのびした演技が、一番恩田選手を魅力的に見せると思うのだが、最近の大きな舞台での彼女の演技は、固い殻をかぶってしまったような演技であることが多いのが残念だ。イタリア映画「道」のテーマ曲はとてもいい曲だと思うけど…個人的には、昨シーズンのショート・プログラム(フリーダム)が好きだった。

それにしても、男子での高橋大輔選手の圧勝は、驚きであり、スゴイ。ラフマニノフのピアノ協奏曲2番によるフリーの演技、見ていて興奮&感動させられた。来週のNHK衛星での放送が待ち遠しいです。

スケート・アメリカ結果
[PR]
by carthaginois | 2005-10-24 04:16 | グランプリ・シリーズ
グランプリ・シリーズがいよいよ始まります。
これから年末までは、毎週のように世界のどこかで、大きな大会が行われるということで、フィギュア・スケート・ファンにとっては、わくわく、どきどき、そわそわさせられる、そんな待ちに待った期間が始まりますね。

まず第1戦はアメリカ大会。
先月、エントリーされていたミシェル・クワンがケガのため欠場を表明してたので、サーシャ・コーエン優勝間違いなしといった状況でしたが、なんとコーエン選手までも、今週になって、やはりケガのため欠場の旨が発表になりました。ということで、なんだか先シーズンと同じ状況になってしまいましたね。

先シーズンも、クワン、コーエン両選手とも、スケート・アメリカにエントリーされていましたが、キャンベルズ・インターナショナルに出場の後、まずクワン選手が、続いてコーエン選手がと、欠場が発表され、アメリカ大会の地元は、両スーパースターの不在ということで、例年になく、会場がらがら、なんだかどっちらけの雰囲気が大会全般にわたり流れていたように感じられましたが、今シーズンも、きっとアメリカのファンの落胆は大きいことでしょう。

女子ショート・プログラムは現地時間21日(金)夜7時10分より行われる予定だそうですが、
メンバーは以下のとおり。

1Miriam MANZANO AUS
2Mira LEUNG CAN
3Dan FANG CHN
4Idora HEGEL CRO
5Constanze PAULINUS GER
6Jenna McCORKELL GBR
7Julia SEBESTYEN HUN
8Yoshie ONDA JPN
9Elena SOKOLOVA RUS
10Alissa CZISNY USA
11Emily HUGHES USA
12Beatrisa LIANG USA

日本からは恩田選手が登場。コーエンの代わりには、先シーズンスケート・アメリカで4位だったチズニー選手が出場するようですね。

このアメリカ大会、過去のデータを見ると、ここ10年ばかりでは、アメリカ人以外で優勝したのは1人だけ(98年のブッテルスカヤ)で、あとはアメリカ人で独占。(といってもほとんどクワンですが…)
2位もアメリカ人が占めることが多い。

昨シーズンはクワンとコーエン欠場で、大会が始まる前は、安藤美姫が優勝か!といった雰囲気が濃厚でしたが、ふたを開けてみたら、多くの人の予想だにしなかった、ニコディノフやファヌフ、そしてチズニーといった北米人が、リアシェンコ、ポイキオ、太田由希奈などをおさえて、上位を占め、安藤も、ショート・プログラムではぎりぎり1位だったものの、フリーのジャンプで2度転倒(1度は4回転を挑戦して失敗)し6位、総合3位という残念な結果に終わってしまった。

日本人選手は一昨年の荒川選手、そして昨年の安藤選手と3位が続いているが、
恩田選手は、果たしていかに?
ライバルは、ソコロワ、セバスチャン、そしてアメリカのヒューズ、チズニーといったとことか…
[PR]
by carthaginois | 2005-10-21 02:34 | グランプリ・シリーズ