フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois

カテゴリ:スケーター( 10 )

太田さん、ありがとう

太田由希奈選手が競技生活から引退するとの発表をされました。
お疲れ様でした。

Sports@niftyのサイトに掲載された太田さんの引退メッセージ

選手層の厚い日本女子選手の中にあって、その多彩さを象徴するかのような太田さんの存在だったと思います。日本に、芸術面で秀でたこういうパフォーマーがいるということが嬉しくなるような、世界に自慢したくなるようなスケーター。
2004年に大怪我をされて以降、選手としてはたいへんだったようですが、ジャンプの失敗など重なり全体としてはうまくいかなかった演技でも、彼女の演技には一つとして凡庸な演技というものがない、どこかしら光っている箇所があり惹きつけられる、その演技がもたらしてくれた感動の思い出の数々に、「ありがとう」と言いたいです。

安藤選手、コストナー選手らを抑えて、ジュニアの世界チャンピオンに輝いた時のトゥーランドットによる演技
Yukina Ota 2003 Jr.World LP "Turandot"(Youtube)

シニアグランプリシリーズ初登場の時の鮮やかなデビュー・パフォーマンス
Yukina Ota 2003 Skate Canada SP(Youtube)

物語世界から抜け出てきたような、ダフニスとクロエ、優勝した4大陸選手権での演技
Yukina Ota 2004 Four Continents LP "Daphnis and Chloe" (Youtube)



考えようによっては、太田さんはまさにショー向きのスケーターという気もします。すでに輝いているプロ・スケーターの諸先輩の方々に混じって、アイス・ショーという日本ではまだ新しいエンターティメントを盛り上げっていってくれる、彼女も逸材だと……きっとスケート・ファンの間での需要は非常に高いと思うので、氷上マジック、彼女らしい目を瞠らされる演技で、また彼女らしく滑っている姿を見ることが出来たらよいなと………

またコーチや振付師としても意欲を示されているということなので、
これからの各方面でのご活躍を、太田さんの新しい門出を祝して、

乾杯!

トリノ・オリンピックのシーズン、本来なら彼女も代表争いの一端に絡んでくると見られていたのに、怪我によってそれが叶わなくなってしまった。だけど海外で、日本の多くの人が知らないところで、このような劇場の舞台上で行う公演に、海外のスケーターに混じって参加して頑張っていたんだなぁという事実を、後からこのビデオを見て知り、感動しました。派手な3回転ジャンプ等はないけれど、佇む風情に彼女の想いが伝わってくるような蝶々夫人のパフォーマンス。

Yukina Ota 2005 Ice Theatre of New York "Madame Butterfly" (Youtube)
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by carthaginois | 2008-11-28 01:46 | スケーター
先日、暑い一日の夕暮れ時に東京下町のひっそりした小道を散歩していたら、通りがかった小さな竹細工の工芸品屋さんの軒先にかかっていた風鈴が、風に揺れ、ちりんちりんと鳴って、その鉄の響きが耳に心地よく、一服の岩清水、一瞬蒸し暑さも汗も忘れて、その風情いいなぁ~思いますた。

最近、夜、自宅でよく扇風機にあたりながら聴く音楽。
MJQモダン・ジャズ・カルテットの『コンコルド』というスタンダード・アルバム。
ミルト・ジャクソンが演奏するビブラホンの響きが耳にすーっとしみこみ、"涼"をもたらす真夏の夜にぴたっりの音のクーラー。これいいですよおぉ。マイ・フェイバリトでつ。
コンコルド
モダン・ジャズ・クァルテット










そして就寝前、"涼"をもたらすアイテム其の三として、こんなのはいかがあ~~りますか?
良い香りに包まれながら眠ると、良い夢を見ることが出来るのだそうであーりますが、ハイ、
この演技を見ていると、涼風にひたされ、芳香にくるまれ、なにか特別いい夢が見られ、ぐっすり眠れそうな、そんな気がします。
曲の名は「誰も寝てはならぬ」!!!なんだけど……
Shizuka Arakawa 2007 Golden Skate Awards in Milano(youtube)




荒川静香さんのプロになってからの演技で映像化(公開)されているものの中では、映像のクオリティ面から見たら最高傑作といえるような出来栄えのひとつだと思ってます。彼女の輝ける美点がこの一作品にぎゅっと凝縮されている。

流れる透明な空気がピュアでとてもおいしい。
冷たい滑らかな大理石で彫像された、クラッシックな美術作品のもつ静謐さにみちた崇高な感触に、芳醇な香りがほんのり空気となって包み込むロマンチックな気配が乗って、晴れ晴れ澄み切った開放感にひたされ、至福のひと時が出現する。
2007-8シーズンのマイ・フェイバリトEx部門ベストわん!

彼女が(いつもながら)素晴らしいだけでなく、ここでは深海の海底を思わせるブルー系統で統一された照明群も、洞窟に身を潜めて様子をじっと伺っているお魚さんたちみたい、観客の視線が醸し出す会場の雰囲気も、そして特筆すべきはカメラワークまでもが、彼女のスピード感あふれるスケートを、動きのある映像で見事捕らえていて、ミラクル。(映像作品として)全てが一つに完璧なまでに見事調和している稀有な例。

またイタリアという土地柄(この演技はミラノでの公演のものだそうですが)、陽光に恵まれ豊潤な、ちょっと悦楽的なイメージのある土壌と彼女の相性がなぜか、ヨーロッパの中ではイタリアが一番ぴったりくるような気がするけど、気のせいなのかな?曲のせい?トリノ・オリンピックの記憶のせい?
女王のご帰還といった感じで祝祭ムードに包まれ、熱狂的歓迎を受けてのリンク登場シーンからイイ感じ。この映像、とても気に入っています。


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今年の目標、『ネッサンドルマ』を♪タラララララーララーーー ♪タラララララーラ ラー ラー ラー ラーラーラーーーーー…じゃなくて、ちゃんと原語歌詞で鼻歌歌えるようになること(マイ勝手に師匠はパヴァロッティ先生)………………歌詞を帳面に書き出したまではよかったけど、いまだ頓挫したまんまだったのを…これ書いていて思い出してしまった、、、、、、、
Pavarotti - Nessun Dorma 1982 Royal Gala Concert(youtube)
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by carthaginois | 2008-08-01 00:10 | スケーター
最近Youtubeに、2003年スケート・カナダでの荒川静香さんのフリー演技のビデオが追加されているのを発見して狂喜乱舞しました。

個人的で俗な話で恐縮ですが、当時(NHKBS1での)スケート・カナダの放送時、ビデオ録画に失敗しまして、家に帰ってきて見ようとしたら音声だけで映像がガーーーーーーーーーン、映っていない。その本放送のあとすぐに早朝の時間帯に再放送の機会があったのですが、SPが終わってこれからフリーというときになって、(誰だか忘れてしまったけれど)ある政治家の早朝緊急会見というのがあって、放送が突然中断、フィギュア放送がそのまま尻切れトンボで終わってしまったぁーーァ、ということがあり、そんなこんなで、私にとってこのスケート・カナダの「トゥーランドット」のフリー演技、見逃していて、良い出来だったとの評判だけに、一度見てみたかった幻の演技だったのであります。

この2003-4シーズンは、サーシャ・コーエン選手がグランプリ・シリーズ絶好調で、出場した4大会中3大会で優勝(グランプリファイナルだけ2位)、そんなコーエン選手とファイナルも含め4回すべて出場が重なったのが荒川選手。スケート・カナダではコーエン選手が優勝、荒川選手は2位でした。
当時の新聞でこの大会についての記事を読んだときのことをよく覚えてます。



2003年11月3日(月)の朝日新聞朝刊スポーツ欄から
決めた 連続ジャンプ
女王へ着々 という見出しの囲みの記事から一部

 敗れても、荒川が見せつけた。出だしの3-3回転連続ジャンプだ。「シーズン初めに成功したのは初めて」。跳べない首位コーエンは、手先の細かな表現で逃げ切るしかない。
 真の女王へ、荒川が成長を世界に示した。
 〔中略)この日も演技後半のシャンプで乱れはしたが持ちこたえ、GP自己最高の2位を射止めた。
 城田強化部長は、ただ絶賛した。「コーエンの低いジャンプとは違う。今季の世界選手権で勝つのは荒川だ、と言ってくれる人もいた」
 負ける理由が、荒川から消えようとしている。


この朝日新聞の記事の「今季の世界選手権で勝つのは荒川だ…」という箇所を読んだとき、コーエン選手もいるしミシェル・クワン選手だっているし「(優勝)それはないだろー」なんて思ったりもしましたが、結果は………………

5年近くたった今、初めて見ましたが、このスケート・カナダの演技は、今見てみると、その後の(シーズン最後の)世界選手権での優勝を決めた演技をなにか予兆するような雰囲気というか、気配なようなものが濃厚に漂っているような気がし、大爆発寸前の爆弾といった感じ…?来るぞ来るぞーっとこれからなんかとんでないことをやってくれるような………雰囲気。それに最近の穏やかで愛の人になったhappyなトゥーランドット姫に見慣れた目からみると、この頃のトゥーランドット姫は(もちろん演技面に限定しての話ですが)、特に前半の恐ろしい"なぞなぞ姫”の冷酷非情な面が目立っていて、その背後に姫の孤独な心境がもたらす悲哀がちらり見え隠れはするものの、ぞ~~~~~~っぶるぶるぶる、空から槍でも降らせそうな、そんな猛烈な勢いがありますね。

このトゥーランドット(第2期?)のプログラム、最初のルッツのコンビネーション・ジャンプに入る前のオープニングは、シンプルなんだけどドラマチック、緊迫感がみなぎっていて、いつみてもゾクゾクさせられますが、このスケート・カナダの3-3のコンビネーション・ジャンプがまた、ダイナミックで惚れ惚れするような出来栄えで壮観!まさしく世界選手権の前夜祭といった感じ。
でも演技見終わってなにかないと思ったら、例のあれ!でしたね。ふむふむなるほど。その時その時の演技で違いや良さを比較、発見するのもなかなか楽しいものです。

Shizuka Arakawa 2003 Skate Canada LP(youtube)



萌し(きざし)といえば、荒川さんの元コーチのタチアナ・タラソワさんのトリノ・オリンピック後のインタビュー(「クーリエ・ジャポン」という雑誌の翻訳記事で読んだのですが)で、「公式練習の時から、練習の調子具合からしてシィズゥカァがオリンピック優勝するのは目に見えてはっきりしていた」みたいなことを言っていて、「へぇ~」と思ったのですが、これ、アメリカのTV放送のオリンピック・レポートのビデオですが、これを見ると、練習の時から試合はもうすでに始まっていたということ、本番前、もうすでに荒川さんがその鮮烈な印象で周囲を圧倒していたことが、よく分かります。
オリンピック会場で彼女のアグレッシヴな3-3-3の連続ジャンプが見れるという意味でも、決戦前、興味深い映像記録。

Shizuka Arakawa 2006 Torino Olympic フリー演技の公式練習(youtube)
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by carthaginois | 2008-07-23 01:06 | スケーター
先週末、横浜美術館で行われた(脳科学者の)茂木健一郎さんの講演がエネルギッシュでとても面白かったです。


講演の中で特に印象に残ったのが、本物のアーティストと呼ばれるような人はみんな、強烈な゛毒”を持つのを感じさせる、という話。そういうアーティストは、体内に凶暴なモンスター、怪物を一匹飼っているのだが、その゛毒”、怪物性をそのままネガティヴな形のまま放出するのではなく、世にも美しい形に転化させて世間に送り出す、白魔術の使い手だ……みたいな話をされていて、なるほどと思いますた。
〔参考までに)茂木健一郎さんがブログで公開している講演会の音声ファイル

茂木さんの著書の中でも、否定的な感情のエネルギーを、肯定的な感情に変える「魂の錬金術」ということに言及されていて、「人間は変わることができる。ネガティヴな感情のエネルギーを、世界を肯定する意志へと転換することができる」とおっしゃっていて、また、「相手に対する恨みを晴らそうとしたり、あるいは自分の権勢欲を満足させるといったネガティヴな目的のために使われる魔法」を「黒魔術」、それに対して「愛の成就や、美しいものをつくり出すといったポジティヴな目的のために使われる魔法」を「白魔術」と分かり易く定義されている。(『それでも脳はたくらむ』(中公新書ラクレ)217-8ページ参照)

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浅田真央選手の帰国会見で、タチアナ・タラソワ女史がメインコーチに決まったことを発表されました。吉報ですね、まずはめでたし。。。。
タラソワ・コーチというと、若いときの写真とか見ると美人だったようですが、凄腕の魔女、もしくは獰猛な野獣といったイメージがあって、その存在感というかスケール感が、グラマーピンナップモデルが100人束になってもかなわない、強烈!ダイナマイトボンボンという感じで、まさしく茂木さん流に言えば猛゛毒"そのものといった感じ、、、、、、、

(タチアナ・タラソワさんの公式サイトより)



ときどき試合などの映像で、選手の演技を見つめるコーチの表情など流すことがあるけれど、そういう際のタラソワ・コーチの目、まさに獲物をにらむ爬虫類の目で、実に恐ろし~~~。
それとともに、大舞台で教える選手の演技がうまくいったときなどに見せる歓喜爆発といった姿も、日本人の感覚からいったらなんか規格外で圧倒される。
そういう激情を露にするタラソワ・コーチのお姿を、真央選手と一緒に見れるというのも一つ楽しみですが、真央選手が、彼女自身内面に持っているであろう毒と合わせて、タラソワ・コーチがもたらす猛毒を注入して、どうミックスして消化してゆき、そこから白魔術によって、今までよりさらに進化したさらに美しいものを創り出してゆき、どのよう規格外の驚きと感動、新しい感覚をもたらすか…そしてそこから世界にどのような影響を与えてゆき変えてゆくかということが、これからフィギュア・スケートを鑑賞していく上での(個人的に)一つ大きな柱かなぁと、興味津々です。

黄金コンビ蜜月の始まりか?真央vsタラソワ コラボレーション最初の記念すべき魔法の成果
Mao Asada SP 2008 Worlds" (youtube)






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魔法とロシアつながりついでに…
こちらはロシア20世紀文学の金字塔といわれる、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』。
悪魔ヴォランド率いる、邪悪なとっても怪しい一味がモスクワの町で大暴れし、(こちらは)黒魔術を使って人々を混乱の極みに陥れる。奇想天外な空前絶後のマジック・ショー、二本足で歩いて喋るでっぷりふとった大猫や、ほうきに乗って空飛ぶ若く美しい魔女も出現……と、とっても賑やか。
文学全集の中の一巻としてこの春出版された全面改訳版が、読みやすく、600ページ近い大作ですが、おもろい小説読んだわいという重みある満足感を与えてくれる小説で、おすすめです。

巨匠とマルガリータ (世界文学全集 1-5)
ミハイル・A・ブルガーコフ / / 河出書房新社

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by carthaginois | 2008-06-27 00:08 | スケーター
浅田真央選手が6月初旬、来季プログラムを作成するためロシアへ渡ったそうですが、来季は振付師の役割チェンジを試み、フリー・プログラムをタチアナ・タラソワ女史が担当することなんだそうで、どんなT流の激情型Lプログラムが飛び出してくるのやらワクワクします。
ロシアから帰国後は今度はカナダのローリー・ニコル女史のもとでショート・プログラム作りなのだそうで、なんだか世界中の選りすぐりの魔女たちの膝元で、腕前をさらに磨く魔法使いの弟子といったイメージが………??
まあまあそれはさておき、新プログラムを見るのはいつでも楽しいものですね。

先日、たまたまyoutubeで太田由希奈選手の新しいエキシビション・ナンバーを見ましたが、観るものの精神も躍る、摩天楼の輝き、スタイリッシュで洗練された演技に、「待ってました!!」と堪能させられました。
太田選手の演技には、いたるところに巧みな魔術が仕掛けられていて、発見の楽しみ、普段以上に集中力を動員してじっくり見るのが好きなんですが、毎度ながら細かく見れば見るほどウゥーーーーーンと唸らされてしまうのです。

Yukina Ota "Love Story(Where Do I Begin)" (youtube)



どんなジャンルの曲を使用しても、音楽のエッセンスを解釈して常にハイ・クオリティーで魅せきってしまうのは流石。
私の場合、彼女の演技については、まだまだその需要に供給が追いついていない状態で、たまに見たりするとそれが呼び水となって、彼女の演技をもっと見たいと実感させられるし、テレビのフィギュアスケート番組などで、放送時間の都合上ダイジェスト版の中の一人として組み入れられたりしているのを見ると、本来こういう位置づけにすべき選手ではないのにと思ったりも………

ただ復活後の彼女の演技を見るとき、魅了されると同時に、ちょっと複雑な気持ちになるのも否めない。
ちょっと変な喩えだけれども、彼女の演技のはじめから終わりまでを、ひとつの駅伝コースと見立てて細かく区分するなら、多くの区間でトップの抜群のタイムなんだけど、足をひっぱってしまう区間が………
しかし、プラス面がマイナス面を補って、たっぷりおつりが出る程余りあるし、リンク上に独特の異空間を造形する力量というのは、いつ見ても傑出しているなあと感心させられます。
そして、10代の少女の頃の幻惑させられるきらびやかなまでの表現力もいいけど、経験を重ね20代になって、その表現に滋味のようなものが加わり、より味わい深くなったような気がします。

太田選手にはもっともっと第一線の表舞台で活躍してほしいなぁと…これからの期待も込めて…



もうひとつ最近youtubeで偶然発見して、気になった演技。
私はこういう大会が存在するのを初めて知ったのですが、AEGON CHALLENGE CUP2008というオランダで3月に開催された大会で優勝した鈴木明子選手の演技が、とても良かった。

Akiko Suzuki 2008 AEGON CHALLENGE CUP EX(youtube)


この大会の鈴木選手は、大会を通じて良いのだけど、私は、特にエキシビションでの『タイタニック』主題歌による、布さばきもたいへん見事な演技が、見応えあり迫力もあり好きです。
ただ残念なことにこの個人の方が撮影された映像、ちょっと映像と音声がはっきりずれていて、雑音も混じり鑑賞しづらいという難点はありますが、そんなvideoの致命的欠点にもかまわず繰り返し見てしまいたくなる、素晴らしい演技だと思いました。

彼女もその独特な造形美が光っているし、2007-8シーズンは、完成度の高い好演技が目立ったシーズンだった。四大陸選手権に2002年以来か?久しぶりに出場するのを見てみたかったけれど、国際スケート連盟の要請かなにかに従ったのか、日本スケート連盟の出場メンバーに対する方針かなんかが変わってしまったのがなんともかんとも、残念!
もっと大きな国際大会で活躍するを見てみたい選手の一人です。
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by carthaginois | 2008-06-10 00:39 | スケーター

ガレと真央

先日、東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で「ガレとジャポニスム展」を見てきましたが、エミール・ガレの幾つかのガラス作品を見ていた時、その淡くうつろいゆく色彩がもたらすふくよかな印象に、しきりと浅田真央選手の演技が与えてくれる印象が重なって感じられました。



そういう感想を持ったのは、真央選手が金メダルを獲得した世界選手権がついこの間終わったばかりという時期、まだその興奮さめやらぬということがあるからかもしれません。

両者に共通すること、それは見ていて心が華やぐということでしょうか…




その生み出される世界には、日常を脱しイマジネーションが無限と飛びたつ瞬間がある…というのか、とても繊細で、儚く、夢うつつのあわいギリギリのところを、ふわりふわりと浮遊している感がある。
そして生命を持つものに対する共感、優しさといったものが、どことなく漂っているように感じられ、心あたたまるというのでしょうか…




「ガレとジャポニスム展」(5月11日(日)まで開催)
サントリー美術館ホームページ展覧会概要


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特にこの1年における真央選手の演技における成長ぶりというのは見事なのだけど、真央選手の場合、その変身!ぶりが全くナチュラルというか、その時その時でどんな音楽やプログラムも完全消化、誰のものでもない自分のものにしてしまう。変幻自在、玉虫色に変化を遂げていくといったらよいか………
次なる展開が楽しみです。
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by carthaginois | 2008-03-30 01:58 | スケーター
先日新横浜で行われた、荒川静香さんがプロデュースも手掛けた今年2年目のアイスショー「フレンズ・オン・アイス」のニュース映像でちらりと見ましたが、荒川さんが"If I Had My Way”を使用して滑っていた。

このことを知って、ドルトムントでの、彼女が世界チャンピオンになってむかえた世界選手権でのエキシビションのあのすがすがしさを、ついでに放映権をもっているフジテレビがExを、深夜にひっそりどころか地上波放送してくれなくて(今と大違い!)やきもきしたなんてこともほんの少し思い出したりして、ちょっと懐かしかったです。ファンにとっては感慨深い粋な選曲ですね。
栄光のドルトムントShizuka Arakawa 2004 Worlds EX (youtube)


この曲は彼女が世界チャンピオンに一気に昇りつめた2003-4年シーズンにエキシビション・ナンバーとして使用していたもので、私の記憶に誤りがなければ、佐藤有香さんが振り付けを担当したものだったように思う。

佐藤さんが日本人で2人目の世界チャンピオンになったのが、1994年幕張で、その後すぐにプロスケーターに転向したわけだが、つい数年前まではプロスケーターの活動内容が、一般人には普通にしていてはあまり伝わってこなかったので、佐藤さんのアメリカでの人気、絶大なる支持というものが、どういったことなのか漠然と想像するだけで、内実としてよく分かっていなかった。

しかし今は幸いにもyoutubeでいろいろ見ることが出来る。
投稿されているものの内、まだほんの一部しかプロスケーターとしての彼女の演技を見ていないが、彼女の演技には、いつも喜びが満ち溢れているといった印象を持つ。

私は昨晩、偶然1995年のアメリカで行われたプロフェッショナル大会でのテクニカル・プログラムの彼女の演技を初めて見て、プロになってからこんなパワフル且つ繊細な演技をしていたのかと、私にとって新たな発見に強く感激して、何度も繰り返し見てしまいました。

曲目はバレエ組曲「スパルタカス」。最近ではミシェル・クワンがショート・プログラムで使用していましたが、この雄大な曲に乗って、プロ2年目の彼女が壮麗な演技を見せ、観客を興奮の渦に巻き込む。素晴らしいです。ちょっとしたお宝映像。
佐藤有香"スパルタカス”Yuka Sato 1995 World Professional Championships TP
(youtube)


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by carthaginois | 2007-08-25 17:26 | スケーター
荒川静香さんがプロ転向を宣言してはやくも1年以上経ちました。

彼女には、アマチュア時代もたびたびいろいろな意味で驚かされてきましたが、プロスケータとしてのこの1年の演技を、映像上で見て、氷上のアーティストとしての進化ぶりに驚嘆させられます。

スポーツ選手として、キャリアのハイライトは間違いなくトリノオリンピックでの金メダルなんだろうけど、あれは新しいドラマの始まり、これから世界のSHIZUKAとして、大きく羽ばたいていく序章でしかなかったんだ!と強く納得させられる、ますます高まる"美”のパワーと燦然たる輝き…彼女の躍動する身体から放たれるその光の強烈さに圧倒させられます。

フィギュアスケートについて、よくスポーツと芸術の融合ということがよく言われるが、彼女は、その魅力を、世界の中で最も体感させてくれるスケーターの1人に成熟したように思えるし、そして今も発展途上にあるというのが凄い。競技会でのルールといった制約から解放されて、のびのびとその翼を自由自在に広げ、表現者として、唯一無二の芸術家として、彼女がいよいよその真価を発揮して、彼女だけが見せることの出来る世界を構築し始めた…
エキサイティングな新作「It's a beautifule day」で魅せる新境地といったら…まさしく"美”の開拓者。

幸いにもyoutubeなどの動画投稿サイトの存在のおかげで、日本でテレビ放送されたものだけでなく、彼女の海外での活動の一端も、インターネットを介して伺い知ることが出来る。

公開されているプロスケーターとしての最近の演技はどれもこれも素晴らしいが、私のお気に入りは、Michael Bolton Tribute On Iceでの(ヴォーカル入りバージョン)「トゥーランドット"誰も寝てはならぬ”」の演技。
会場のくつろいだ雰囲気とドラマチックな音楽、そして華やかで堂々とした彼女の演技が渾然一体となって、この世のものならぬ至福のひと時を創り出す。オリンピックの時の衣装で、髪を優雅に垂らし登場した彼女がまた、きら星の如く黄金期の映画スターがもつようなオーラを放っている。ラストのイナバウアー後のポーズもバッチリ決まって、まさに極上の贈り物。
Shizuka Arakawa 2006 Michael Bolton Tribute On Ice(youtube)

現在yahoo動画で公開されている、試合形式のプロ・ショーIce Wars での「アベ・マリア」(お久し振り3-3-2のコンビネーション・ジャンプが爽快!)と もうすっかりお馴染み「ユー・レイズ・ミー・アップ」も出色の出来栄え。とても映像がクリアなのでこちらもお勧めです!
Ice Wars(yahoo動画)

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by carthaginois | 2007-06-08 12:34 | スケーター
荒川静香選手が、5月7日(日)記者会見の席で、アマチュアとしての競技生活から身を引き、以後はプロ・スケーターとして活動することを明らかにしたそうです。

02-03シーズンのNHK杯で、筆者である私は、久しぶりに見た荒川選手のフリー演技、「タイタニック」のサントラにのせて滑る彼女の演技に、驚いた。荒川選手というのはこんな爽やかで美しい演技をする選手だったのか、日本にこんな欧米人にもひけをとらない見栄えのする選手がいたのかと、衝撃を覚えました。
それまでオリンピックと年1回行われる世界選手権ぐらいしか見ないといった、そんなに熱心なフィギュア・スケート・ファンではなかった私が、ぐっとこのスポーツに惹きつけられていった大きな要因の一つは、間違いなく荒川選手の演技が発する魅力でした。

トリノ・オリンピックで彼女が金メダルを取った時から、たぶんもうアマの競技会で彼女の演技を見ることはないんだろうなとは思っていたけど、いざ実際にそのことが、彼女自身の口で公に明らかになってみると、前々から分かっていたことではあるが、なんだかこれで、一つの時代が終わったんだという、ちょっとノスタルジックな気持ちにさせられました。
これかのプロスケーターとしての活躍に期待!
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by carthaginois | 2006-05-08 12:55 | スケーター
太田由希奈選手について、今シーズン全ての大会を欠場する旨が、スケート連盟より14日に発表されました。発表によると、昨年痛めた右足首回復が遅れていて、現在アメリカ、コロラドスプリングズでリハビリ&トレーニング中だとのこと。
彼女は今シーズン、グランプリシリーズは最終戦の、大阪で開催されるNHK杯に出場する予定で、久しぶりに彼女の演技が見られると期待していましたが、残念です。

彼女が出場した最後の大会は、昨年のグランプリシリーズ初戦のアメリカ大会でした。
その大会での太田選手の演技は、ジャンプがほとんど決まらなく、足の調子がよくないらしく、見ていて少し痛々しいところがあり、結果も7位と振るわなかったですが、さすがに表現力では、我々を魅了してくれました。
その時のフリーが「蝶々夫人」のプログラムで、今シーズンも引き続き「蝶々夫人」で滑るとのことでしたが、このプログラム、このままお蔵入りになってしまうのでしょうか?

荒川静香選手の昨シーズンのショート・プログラムの「蝶々夫人」も、見ていて強く惹きつけられる印象深いプロでしたが(荒川選手にはフリーで「蝶々夫人」を滑ったらどんな風になるか、個人的に関心があるところですが)、太田由希奈選手のフリーの「蝶々夫人」も、ジャンプがしっかり入ったらどんなに見ごたえあるか、音楽と見事にマッチした見せ場満載の、彼女ならではの美しいプログラムだったので、このまま見られなくなるのは、やはり残念です。

今シーズンは、オリンピックは無理でも、もしかしたら世界フィギュアで初出場して、太田選手の存在をより広く世界の人々に知ってもらえるのではないかと、同じ日本人として期待していましたが、来シーズンの日本で開催される世界フィギュアには、是非出場してもらいたいし、太田選手の、芸術面で抜きんでた演技を、もっともっと見せてもらいたいです。
復活を期待します!
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by carthaginois | 2005-10-15 02:36 | スケーター