フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois

<   2005年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ロシア大会の結果

グランプリ・シリーズ第5戦のロシア大会が、先週末開催されました。
結果は、番狂わせのない結果となりました。

Cup of Russia 2005
Ladies Final Result
1 Irina SLUTSKAYA RUS 198,06
2 Miki ANDO JPN 172,30
3 Yoshie ONDA JPN 142,40
4 Susanna PヨYKIヨ FIN 131,30
5 Emily HUGHES USA 125,76
6 Julia SEBESTYEN HUN 124,38
7 Anastasia GIMAZETDINOVA UZB 121,96
8 Amber CORWIN USA 115,00
9 Na HOU CHN 107,62
10 Tatiana BASOVA RUS 102,76

それにしても点差がすごい。1位スルツカヤと2位安藤の差が25.76。2位安藤と3位恩田の差が29.90。スルツカヤは中国大会(196.12)の点をさらに伸ばして、200点目前の点数。このグランプリ・シリーズの参加選手中、ぶっちぎりの強さ。グランプリ・ファイナル東京でも、順当に行けば、彼女の優勝はまず間違いなし。このままオリンピックまで突っ走りそうな、無敵の勢い(まさにスケート界の朝青龍!?)ですね。

安藤選手は、この大会で自己ベストが出たようなので、今週行われるNHK杯での演技が楽しみだ。フリーでの難しいスローなジャズ・スタンダードに合わせての演技を、どのように仕上げてきているか、SPの戦場のメリークリスマスと共に、興味深い。

一方恩田選手は、フリー・プログラムを、モロゾフ振り付けによる新プログラムに変更したとのこと。まずその大胆な決断に拍手したい。こちらも全日本での演技が楽しみだ。

ポイキオ選手とセバスチャン選手は、どちらも今シーズンは、今までのところ、調子がイマイチのようですね。
ハイ・レベルの争いだった中国大会、そしてフランス大会の後だけに、このロシア大会は、参加選手のレベルの差がありすぎて、ちょっと盛り上がりに欠けるような大会となってしまったように思う。個人的には、ヴォルチコワ選手の欠場(NHK杯も欠場)が残念だった。

さて今週は、いよいよNHK杯。
去年、同大会2位だった安藤選手の、グランプリ・シリーズ初Vになるか?怪我に苦しみ、スケート・カナダで8位と出遅れた村主選手の復活はなるか?中野選手は、2回目の表彰台なるか?コストナー選手はどのくらいの出来に仕上げてきているか?アメリカ期待のマイスナー選手は上位に食い込めるか?
[PR]
by carthaginois | 2005-11-28 16:24 | グランプリ・シリーズ

フランス大会の結果

グランプリ・シリーズ第4戦フランス大会が、先週末開催されました。
このフランス大会も、第3戦の中国大会に続いて、上位3人が170点以上というハイ・レベルの大会になりましたが、浅田真央選手、まことに痛快な優勝でした。
コーエン選手、荒川選手、ソコロワ選手、ロシェット選手、マイズナー選手…といった、今シーズンのグランプリ・シリーズ中最強のメンバーをおさえての、ショート、フリー共に1位の完全優勝。シニア1年目の快挙。すごい!
結果は以下のとおり。

Trophee Eric Bompard
2005Ladies
1.Mao ASADA JPN 182,42
2.Sasha COHEN USA 175,12
3.Shizuka ARAKAWA JPN 173,30
4.Joannie ROCHETTE CAN 167,22
5.Kimmie MEISSNER USA 155,72
6.Elena SOKOLOVA RUS 152,52
7.Annette DYTRT GER 131,88
8.Galina EFREMENKO UKR 107,98
9.Anne Sophie CALVEZ FRA 102,90
10.Fleur MAXWELL LUX 102,44
11.Nadege BOBILLIER FRA 101,96

パリ、ベルシーの大会会場には、太陽の光を表現したような、大きなデコレーションがサイドの壁一面に施されていて目立っていましたが(去年は、白熊でも出てきそうな雪山みたいな図柄だった)、今年のあの太陽は、まさにこの大会での浅田選手の存在そのものを表しているような感じがありました。
見ていて、心があらわれるようなすがすがしさ、伸びやかさ。次々にジャンプを決める爽快感。彼女の演技はいったん見始めると、目を離すことが出来ない。表現面ではまだジュニアの領域のそれかもしれないが、今しか持つことの出来ない世界を彼女は持っていて、我々を魅了する。この新鮮さは、新しく出現してきたものだけが持つことの出来る特権かもしれない。今はその独自の世界を大切にし、そして深めていって欲しいと思うが、彼女が、これからスケート界の新しいスーパースターとして、どのような活躍を見せるか、そして年を積み重ねるごとに、シニアのスケーターとして演技面でどう変貌していくか、世界中のスケート・ファンにとっては、大きな楽しみになることと思います。

そういった意味では、荒川静香選手も、年々変貌を遂げ、彼女が創り出す、めくるめく陶酔の世界が、今シーズン、まさに最後、これまで以上の豪華で美しい大輪の華を咲かせようとしている、その胚芽を充分予感させる、大きな期待を抱かせる好演技をしたフランス大会でした。
特にフリーは、激しいショパンの音楽に負けない、気迫漲る演技であった。今回もジャンプで点数のとりこぼしがあったのはもったいないが、連続2大会3位とはいえ、点数的にもアメリカ大会、カナダ大会に出ていたら楽々優勝できた立派な点数。彼女の演技は、そのたぐい稀な氷上での美しさに、他を圧倒するパワーが結びついた時、驚異的なマジックが生まれることは、優勝時の世界選手権で実証済みなだけに、再び、それもオリンピックという大舞台で、あの忘れることのできない、衝撃とでもいうべき、感動を味あわせてくれることを期待してしまう。皆の期待が高く、課されるハードルが高いだけに、選手としては、とても大変なことだとは思うが、アマチュア時代最後のシーズン、ぜひ有終の美を飾って欲しいです。
[PR]
by carthaginois | 2005-11-21 23:31 | グランプリ・シリーズ

激戦区フランス大会

いよいよグランプリ・シリーズも後半戦。4戦目はパリで開催されるエリック杯。出場予定選手は以下のとおり。

Trophee Eric Bompard
Ladies Entries

Joannie ROCHETTE CAN
Nadege BOBILLIER FRA
Anne Sophie CALVEZ FRA
Candice DIDIER FRA
Annette DYTRT GER
Shizuka ARAKAWA JPN
Mao ASADA JPN
Fleur MAXWELL LUX
Elena SOKOLOVA RUS
Galina EFREMENKO UKR
Sasha COHEN USA
Kimmie MEISSNER USA

本大会の目玉は、コーエン選手。現在、オリンピック金メダルの、スルツカヤと並ぶ最有力候補。今シーズンは、まずアメリカで開催された、キャンベル・インターナショナルで優勝し、シーズン初めを飾ったが、グランプリ・シリーズは、アメリカ大会を怪我の為、クワン選手とともに欠場。昨シーズンも怪我のため1大会も出場しなかったので、彼女にとって、03-04シーズン以来の、久しぶりのグランプリ・シリーズ出場となる。フランス大会では02年、03年と、優勝している。新採点システムにおいて、常に高得点をたたきだしているコーエン選手、このフランス大会でも、大きな失敗がなければ優勝は固いと思われるが、怪我の影響はあるだろうか?

日本からは中国大会に続いて、荒川選手と浅田(真)選手が出場。両選手が中国大会以上の演技をすることが出来るか。荒川選手の場合、ジャンプ・ミスによる大きな失点があったので、どれだけ総要素点で、点数を伸ばすことが出来るか、また浅田選手もトリプル・アクセルの再挑戦と、たいへん注目されるが、この2人の出来次第では、コーエン選手の点数に迫ることも可能であろう。この2人にとっては、この大会の順位によって、グランプリ・ファイナルの出場がかかっているので、順位の行方が気になるところだが、このフランス大会、表彰台を巡って激戦が予想される。

アメリカ大会優勝のソコロワ、カナダ大会2位のロシェットも、この大会の順位によって、グランプリ・ファイナルへの出場が決まる。現在ソコロワが12ポイントとリード、ロシェットと浅田は9ポイント、荒川は7ポイント。ファイナル出場出来るか出来ないかの境界線は、ここ2シーズン14ポイントとなっている。まずは最低でも14ポイント獲得したいところだが、ソコロワは、ここで7位だとしても、2ポイント獲得で14ポイントに達するので、ファイナル出場の点では圧倒的に有利。シズニー、スルツカヤと合わせて、6人中3人決まるとなると、残りは3枠。浅田選手、ロシェット選手が表彰台に上がれば、16ポイント以上獲得で、ファイナル出場をほぼ手中に収めることになる。荒川選手はその点、上記選手らに比べ不利な状況だが、どうなるであろうか。

また他に、アメリカからは、期待のマイスナー選手が、グランプリ・シリーズ初参加する。シズニー選手が前半大活躍をしたが、自国でシズニーのライバル的存在と目されるマイスナーが、上記選手らに混じって、北米以外の地で、どのあたりに順位をつけるか、注目される。マイスナーはNHK杯にもエントリーされているが、シズニーのようなダークホースになるであろうか、まずはお手並み拝見といったところか。
[PR]
by carthaginois | 2005-11-13 13:36 | グランプリ・シリーズ

中国杯の結果

中国杯の女子フリーが5日土曜日行われ、最終結果が出ました。
通常、グランプリ・シリーズの海外大会は、テレビ(NHK衛星第1)での放送が、大会の約1週間後だが、この中国大会、今年は女子だけ、大会の次の日(6日の日曜日)に放送というのは、フィギュアスケートファンには嬉しいですね。

結果は以下のとおり。

Cup of China 2005
Ladies Final Result
1位 Irina SLUTSKAYA RUS 196,12
2位 Mao ASADA JPN 176,60
3位 Shizuka ARAKAWA JPN 173,60
4位 Elena LIASHENKO UKR 160,70
5位 Yan LIU CHN 145,92
6位 Viktoria PAVUK HUN 129,84
7位 Dan FANG CHN 122,54
8位 Na HOU CHN 106,346
9位 Idora HEGEL CRO 104,78
10位Amber CORWIN USA 91,0610

アメリカ大会、カナダ大会と例年に比べ、レベルの低い大会であったのに対し、中国大会はハイ・レベルの大会となりました。点数だけ見ると、上位3人は、アメリカ大会優勝のソコロワ(163.02)、カナダ大会優勝のシズニー(168.32)を上回っている。

それにしても、スルツカヤは強い。
まずショート・プログラムだけで70.22。この点数はスルツカヤの自己ベストとなるが、国際大会のショートで、70点を超えた点数を見たのは、久しぶりのような気がする。おそらく新採点システムが導入された直後に、スケート・カナダ(03-04シーズン)で71.12を出したサーシャ・コーエン以来か。フリー演技でも、2位の荒川選手を10点近く引き離し、危なげなく、余裕の、当然の優勝といった感じだ。昨シーズンからの参加大会すべて優勝という記録を、今シーズンも絶好調で続行中だ。次のロシア大会も、参加メンバーで対抗馬となりうる選手が見当たらないため、恐らく優勝すると思われるから、12月のファイナルでは、また東京で、彼女の演技が見られるであろうことは楽しみだが、それにしても、点数の出方からして、あまりに強すぎる!

荒川選手は、今期2回目の対決となるが、今回もスルツカヤに迫るところまではいかなかった。
ショート・プログラムで3回転が回転不足をとられ、2回転判定にされてしまったことが、順位(ショート3位)に大きく響いてしまった形になってしまった。フリーの3回転ー3回転も、認定されなかった。素人目にはよく分からないのだが…。フリーの演技は、スパイラルの後の3回転ループが2回転になったほか大きなミスの無い演技で、出来が悪かったキャンベル大会に比べ、よくまとまった出来だったので、ひとまず安心といったところか。フリーは浅田真選手を上回り2位、総合では3点及ばず3位。次のフランス大会も浅田選手と一緒で、その他強豪揃いだが、巻き返しなるか。まだショートもフリーも、まだまだ彼女の持てる力を出し切っていないみたいなので、これから、どんどん演技が濃くなっていくのを期待するが、最近多くとられてしまっているジャンプの回転不足は、点数に大きなダメージを与えるため、気になるところだ。

今大会で、シニアの国際大会デビューとなる浅田(真)選手の登場は、さながらスター誕生といった雰囲気だ。
フリーの「くるみ割り人形」では冒頭のトリプル・アクセルには失敗し、本人いわく80パーセントの出来だというものの、ショートの「カルメン」ともども、軽々とぴょんぴょん飛ぶジャンプ、ポジションの綺麗なスピン、演技全体から溢れる、フレッシュな輝きで、我々の目(恐らく世界のフィギュアスケート・ファン)に鮮烈な印象を残した。しかも、世界女王のスルツカヤについで2位という立派な成績。トリノ・オリンピックに出場できなくて残念だというのは、各メディアで、彼女の名前が出るたびに言われることだが、ちょっと気が早いが、来シーズンの日本で開催される世界選手権、初出場で金メダル?なんてことを想像したくなるような、そのようなデビューだった。

スケート・カナダで優勝したシズニー、そしてキャンベル2位のマイスナーと、ジュニア上がりの選手の活躍がめざましいこのシーズンだが、この浅田(真)選手の登場をもって、このシーズンが、選手の新旧交代の分岐点となり、来シーズンあたりから、新世代による、新時代へ突入するのかといった印象が決定的となった気がする。

カップ・オブ・チャイナ結果
[PR]
by carthaginois | 2005-11-06 17:12 | グランプリ・シリーズ