フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois

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荒川静香選手、イリーナ・スルツカヤ選手、そしてミシェル・クワン選手と、強豪不在の今回は、始まる前まで、サーシャ・コーエン選手の優勝ほぼ間違いなしのように思われたが…                                                                 世界中のサーシャ・ファンのため息が聞こえてきそうな、今回の世界選手権だった。                                                                  

Result
1 Kimmie MEISSNER  USA 218.33 ……トリノオリンピック6位
2 Fumie SUGURI JPN 209.74 …………… 4位
3 Sasha COHEN USA 208.88 ……………  2位
4 Elena SOKOLOVA RUS 202.27  …………  14位  
5 Yukari NAKANO JPN 195.65 ……………  不参加 
6 Sarah MEIER SUI 195.11 ……………  8位                                                                       7 Joannie ROCHETTE CAN 189.41 ……………  5位                                                                       8 Emily HUGHES USA 184.75 …………… 7位
9 Susanna POYKIO FIN 180.06 …………… 13位
10 Kiira KORPI FIN 176.65  …………… 16位
11 Yoshie ONDA JPN 172.46   …………不参加
12 Carolina KOSTNER ITA 172.45  …………… 9位
13 Mira LEUNG CAN 168.80  ……………12位
14 Elene GEDEVANISHVILI GEO 164.92……………10位  
15 Idora HEGEL CRO 163.58   …………… 19位
16 Yan LIU CHN 159.05   ……………11位


予選で2度の転倒、まさかの総合5位でのスタートから、ショート・プログラムで、毎度ながら、他を圧倒するカリスマ性あふれる演技でトップに立ち、このまま逃げ切り、念願の初優勝ということになるかと思いきや、またもやコーエン選手はそのままトップを維持することができなかった。オリンピックよりも調子が悪かったようだ。最終グループ第1滑走のフリーでは、ほぼすべてのジャンプの着氷がふらつきっぱなしで、やるぞ、やるぞと思っていたら案の定、最後の最後でジャンプ転倒。この転倒のおかげで、村主選手は銀メダルを獲得できた(コーエン選手との差0.86)、と言ったら村主選手に失礼だろうか?


結局優勝は、コーエン選手に続いて登場したマイスナー選手が、オリンピックと世界フィギュア通じて唯一ともいうべきノーミス演技で、しかも3回転ー3回転のコンビネーションを2回決め、クライマックスにダブル・アクセルからの3連続ジャンプも決め、69.47点というあっと驚く高い技術点を獲得して、もぎ取った。文句なし。よくコンビネーションの2回目のジャンプについて、回転不足を指摘されるマイスナー選手だが、今回は3回転ー3回転の二つとも、しっかり認定され、それぞれ10点以上の配点。やはりジャンプが強いと強い。今回の金メダルについては意義なし。                                                        >ただ選手としては、まだ世界選手権の金メダリストになるのにはまだ少し早いかな、という印象はもつ。まだ演技自体、無味乾燥としているというか…コーエン選手がまだ1回も取っていなくて、初出場のマイスナー選手が、いきなりとっちゃうというのも…もちろん実力があるということが前提だが、やはり運と、それと精神的なプレッシャーが少ない選手の方が良い演技が出来るということが、今回も証明された形になった。                                ロシェット選手など、へたに予選で1位になってしまって優勝が手に届くところに見えてきてしまったばかりに、それがプレッシャーになって、また地元の熱烈な優勝を望む応援がそのプレーシャーを強力に後押しし、ショート、フリーと大崩れしてしまったのではないだろうか?カナダのファンにとっては、男子も女子も、結構良いメンバーで望んだ大会だけに、期待はずれの残念な結果に終わってしまった。                                          

マイスナー選手は、シーズンはじめのキャンベル国際大会でも3-3を2回決め、アメリカの観客スタンディング・オーベーションでの拍手喝采の良い演技を見せていた。グランプリ・シリーズでは影が薄かったが、シーズン最初と最後を良い演技で締めくくった。ただこの先、ちょっと早すぎたここでの金メダルが重荷になって結構苦労するのでは…というは日本人的な発想で、アメリカ娘には関係ないであろうか?来年は、浅田真央選手、そしてキム・ユナ選手がシニアに上がってくる。マイスナー選手も含めたジュニア世代のこの3人が、どういう演技、どういう活躍をみせ、競い合うか、早くも来シーズンが楽しみだ。                                                        
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by carthaginois | 2006-03-28 20:10 | ワールド(S&Jr.)
いよいよ今シーズンも最後段階。来週からはシニアの世界選手権が始まる。開催場所は、カナダのカルガリー。                                                  カルガリーというと、なんといっても98年のオリンピックでの、当時18歳だった伊藤みどりさんの演技を思い出しますね。この時の伊藤さんの演技も今回の荒川選手同様、まさに記憶に残る演技だった。フリー演技での、最初のトリプル・ルッツのあの高さといったら…テレビカメラが彼女のジャンプを真横から映していたのだけど、まるで山を描くような線を描いていて飛んでいた。その4年後のリメハンメルオリンピックで銀メダルを獲ったけど、私はどちらかというと、カルガリーオリンピックでの5位入賞(フリーだけなら3位)したときの、ジャンプジャンプの連続で圧倒した、溌剌とした元気溢れるこっちの演技の方が強く印象に残っています。                                           そのカルガリーでの今年の世界選手権であるが、オリンピック・メダリストの荒川選手と、スルツカヤ選手が出場しないため、トリノ銀メダルだったコーエン選手が、順当に、初優勝ということになりそうであるが…                                           過去のオリンピック・イヤーの世界選手権の成績を見てみると、オリンピックでの順位が大体、忠実に反映されている。                                             

                                                          94年                                                        オリンピック(アルベールビル)  世界選手権(幕張)                                      1位 バイウル → 不参加                                            2位 ケリガン → 不参加                                            3位 陳露  → 直前欠場                                             4位 ボナリー → 2位                                            5位 佐藤有香 → 1位                                            6位 シェフチェンコ → 3位              

                                                                                  98年                                                        オリンピック(長野)     世界選手権(ミネアポリス)                               1位 リピンスキー → 不参加                                        2位 クワン  → 1位                                             3位 陳露  → 不参加                                            4位 ブッテルスカヤ → 3位                                          5位 スルツカヤ → 2位  

                                                                                                   02年                                                        オリンピック(ソルトレークシティー) 世界選手権(長野)                              1位 ヒューズ →  不参加                                         2位 スルツカヤ →  1位                                         3位 クワン →  2位                                              4位 コーエン →  4位                                             5位 村主   → 3位                                                                                               

06年                                                        オリンピック(トリノ)   世界選手権(カルガリー)                               1位 荒川 →  不参加                                            2位 コーエン → 1位???                                                3位 スルツカヤ → 不参加                                         4位 村主 → 3位???                                                  5位 ロシェット → 2位???                                                        
                                                           直前のオリンピックの金メダリストの世界選手権参加は、92年のクリスティー・ヤマグチ以来無い(92年は逆に銀メダリストの伊藤が不参加だった)。不参加の選手を除いて、オリンピックでの順位がそのまま世界選手権の順位につながっているのだけど、面白いのは、ここ3回ばかりのデーターを見るに、いずれもオリンピックの5位選手が4位選手を、世界選手権では逆転している。                                                         02年は、オリンピック5位の村主選手が、地元日本での世界選手権では、ソルトレーク4位だったコーエン選手を抜かして銅メダルを獲得している。村主選手、世界選手権では自己最高の銀メダル以上を狙いたいところだが…                                                        5位ロシェット選手は、オリンピックではショートのミスで9位と出遅れたが、フリーで5位まで順位をあげてきた。世界選手権では、地元ということもあり、(上でみた最近の傾向がそのまま当て嵌まるかどうかは???だが)、村主選手にとって強敵になりそうだ。
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by carthaginois | 2006-03-16 02:55 | ワールド(S&Jr.)

世界ジュニアの結果

世界ジュニア2連覇がまったく当然のことのように期待された浅田真央選手だったけど、ショート・プログラム2位からの逆転にはならなかった。                                                                                        フリーは最初のトリプル・アクセルが抜け、後半の2回のコンビネーション・ジャンプもコンビネーションにならず、結局、ここ2シーズンで一番浅田選手らしくない演技で、点数も低い点数。世界ジュニア初優勝のユナ・キム選手とは、最終的に24点近く差がついてしまった。                                                                     武田奈々選手は、なんとショート16位から、怒涛のごぼう抜きで4位に浮上。表彰台へあと1歩及ばずショートの出遅れが悔やまれる。澤田選手は、一つ順位を上げ2シーズン前と同じ5位。スケート・カナダで優勝し、シニアのグランプリ・ファイナルで日本にも登場したアリッサ・シズニー選手は6位だった。                                                                                               
1 Yu-Na KIM KOR 177.54  
2 Mao ASADA JPN 153.35
3 Christine ZUKOWSKI USA 135.14
4 Nana TAKEDA JPN 129.09
5 Aki SAWADA JPN 126.15
6 Alissa CZISNY USA 124.18

                                                                                                                                                 優勝し、昨シーズンの浅田選手のように、今シーズン参加したジュニアの全大会を制覇した韓国のユナ・キム選手のフリーの演技は、3連続ジャンプで着氷が少し乱れたほかは、ほぼ完璧だった。まさにダイヤモンドの原石のような可能性にあふれた選手。現われたなという感じだ。すでに未来の大物といった雰囲気を漂わしている。浅田選手と同じ15歳だということだけど、キム選手の方が、まだ回数多く見ていないが、演技面ではだいぶ大人といった印象がある。単純化すれば、浅田選手が“陽” の面、そのはつらつとした演技で人目を惹きつけるに対し、キム選手の方は“陰”、といっても悪い意味ではなく、なにか人の情感の深いところにぐっと迫ってくるような美しい演技をする。対照的な2人だなと思う。                                                                                 よく知らないのだけど、かつてのタラ・リピンスキー選手とミシェル・クワン選手が、やはり彗星のようにフィギュア界に登場して、あっという間に頂点へと登りつめ、短期間、2人で激しい競い合いを繰広げたけど、丁度この2人のような感じだったのだろうか?なんて想像してみたりする。                                                             もしかすると、来年の東京で開催されるシニアの世界選手権ではこの2人が優勝を争っているなんてこともありうるのかな? なんてことも想像させる、これからの活躍、変貌が楽しみな2人だ。                       
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by carthaginois | 2006-03-11 04:01 | ワールド(S&Jr.)
普通の年なら、この世界ジュニアは、3月後半に行われる、年最大の大会であるシニアの世界選手権へ向って、これから徐々に興奮が高まってゆく、その過程に位置し、大会が始まるのが、いまかいまかと待ち遠しく思われるのだけど、オリンピック・イヤー、特に今回のような最高の結果、最高の感動を味わった後は、なんだか祭りの後の余興といった感じを受け、いつもよりその待ち遠しいという思いも、ちょっと相対的に見て薄口かなという感じがする。もちろん興味は変らないのだけど。                                                                                                                                                                                                                                                                                                         
今回の世界ジュニアの見所は、浅田真央選手vsユナ・キム選手。昨シーズンは、たしか2回(ジュニア・グランプリ・ファイナルと世界ジュニア)対戦していたと思うが、今シーズンは、浅田選手がジュニアの試合に出ていなかったため、この世界ジュニアで初対決となる。ユナ・キム選手は今シーズン、ジュニアの世界で負けなし。一方の浅田選手は、シニアの大会で、オリンピックのメダリスト3人を上回った成績を残している。これからの女子フィギュアスケート勢力図を占う上で、おそらく中心となってゆくであろう期待の2人。                                       
大会初日(6日月曜)の予選に続いて、2日目(7日火曜)にショート・プログラムが行われた。上位結果は以下のとおり。                                                                                                                                                                 
                                                           1 Yu-Na KIM KOR 60.86
2 Mao ASADA JPN 56.10
3 Christine ZUKOWSKI USA 51.37
4 Alissa CZISNY USA 50.36
5 Arina MARTINOVA RUS 49.96
6 Aki SAWADA JPN 47.85                                                                                                16 Nana TAKEDA JPN 38.94                                                                                                                                                    
                                                           シニアの世界選手権と違って、ジュニアでは予選で獲得した点数が、順位を決定する総合点には加算されないようなので、このショートの点数からスタートということで、浅田選手2位発進だ。コンビネーション・ジャンプの2回目のジャンプが1回転ループとなってしまったそうだが、1回目のジャンプがトリプル・アクセルだというのだから、驚きだ。かつて伊藤みどり選手が、91-92シーズンのショート・プログラムで、トリプル・アクセルのコンビネーションをやっていたが、それ以来か?この選手は毎回、なにか新しいことを盛り込んでくる。すごい。                                                                          しかし今回の浅田選手のショートは、ジャンプ以外の他の要素の出来があまりよくなかったようで、完璧だったという1位のキム選手と4.76の点差が開いた。予選の演技では、組が違ったとはいえ、約6点浅田選手の方が高かった。予選の演技が出来れば、浅田選手の逆転ということになるが、キム選手も、しっかりとシニア級の高得点を稼いでいる。真央選手油断大敵の、恐るべしキム選手だ!                                                                                                             
浅田選手に続いて予選B組2位だった武田奈々選手は、残念ながらショート16位と大きく出遅れた。全日本ジュニア優勝の澤田亜紀選手は6位だった。初の世界ジュニア表彰台には、少し厳しい状況か。
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by carthaginois | 2006-03-08 15:23 | ワールド(S&Jr.)