フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois

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アメリカの野望

Hi! 今週末、いよいよグランプリ・シリーズが開幕されます。
第1弾スケート・アメリカ女子の部は、6大会中、今シーズン随一の賑やかな顔ぶれが集合。
早くも来年3月のロサンジェルス世界選手権の前哨戦といった趣で、バンクーバー・オリンピックまでのこれからの2シーズンの流れを予想する上でも、どういう結果になるか、一つ鍵になる興味深い対決となりました。

主な出場メンバーは、アジアから、ユナ・キム選手、安藤美姫選手、中野友加里選手。
地元アメリカからは、長洲未来選手、レイチェル・フラット選手、キミー・マイズナー選手。
シーズン初めのこの時期、有力6選手が激突、どのような演技、結果が出てくるのか非常に楽しみです。
スケート・アメリカ女子出場選手

ここのところ沈んでいたフィギュア大国アメリカ、その帝国の逆襲が今始まろうとしているのか?
今シーズンは、ジュニア上がりの新世代アメリカ選手たちの動きが一つ重要なポイントになりそうですが、彼女たちがどのような成長ぶり、仕上がり具合を見せ、どれくらいの成績を修めるか、目が離せません。
(全米チャンピオン)長洲選手、(ジュニアワールドチャンピオン)フラット選手にとっては、このスケート・アメリカがシニアグランプリ・デビュー戦。王国の秘蔵っ子、ピッカピカの王女さまたちが、東洋からやって来る、ひと癖もふた癖もある3人の魔女たちを相手に、どのくらい健闘するのか………

先シーズンの世界選手権で、アメリカ陣は成績ふるわず、(米にとっては異例なことに)出場選手枠を3枠から2枠に減らしてしまい臨む今シーズン。
オリンピックのプレシーズンでもある今期、世界選手権地元開催の強力な利を活かして、必ず五輪出場3枠を取り返し、メダルも獲りにいくと思うけど、その重要な使命を担うことになる今シーズンのワールド代表2枠に、アメリカのスケート連盟はいったい誰をプッシュしてくるのか?アメリカの場合、派遣選手選考は例年国内選手権の結果によるそうですが、バンクーバーも睨み、横1線に並んだ感のあるトップレベル選手間の熾烈な戦いが展開されそうアルね。See You!
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by carthaginois | 2008-10-24 07:16 | グランプリ・シリーズ
新シーズンのユナ・キム選手のフリー・プログラムは、彼女の前々からの希望で「シェヘラザード」を滑るということだそうですが、前シーズンの演技が素晴らしかっただけに、彼女が登場するグランプリ・シリーズ第1戦スケート・アメリカでのお披露目がたいへん楽しみです。

フィギュアで「シェヘラザード」(リムスキー・コルサコフ作曲の交響組曲)というと、ミシェル・クワン選手もオリンピック・シーズン(01-2年)の勝負曲としてこの曲を選んでいたけど、なんといってもこの人の印象が強烈。伊藤みどりさんの89-90年シーズン、その前のシーズンのパリ世界選手権で優勝したあと、新女王として迎えたシーズンのプログラム。
彼女の誰にも真似の出来ない高いジャンプは、それだけで第1級の芸術品だったけれど、フリーの音楽に徐々に重厚で深みのあるクラシック音楽を使用するようになり、全体の芸術性を高めていった時期のプログラム。その過渡期にあって、音楽と演技の融合という点で、彼女のフリ・プログラムのの「シェヘラザード」は特筆すべき、目覚しい効果を発揮した演技だったと思います。これ大好きです。伊藤さんの演技を見て、この曲も好きになりました。

トリプル・ルッツ、トリプル・アクセル(3回転半)、トリプル・フリップと大型ジャンプを続けざまに並べた、前半がことさら素晴らしい。静かな空白部分、音のないところの使い方が絶妙だし、美しいけど、実に重々しくまた荘厳な感じの音楽との融合は、彼女ならではという感じがします。大海原を、波に揺られ航海している感じ。そして暗闇から一輪の薔薇が浮かび上がってくる……。
この演技を携えて臨んだ世界選手権では、(まだその年まで存在していた)規定審査が10位と出遅れたため、ショート1位フリー1位にもかかわらず銀メダルで終わってしまったけど、実質金メダルのようなもの。伊藤さんの過去の演技を振り返って見てみると、スタンディング・オーベーションものの演技の宝庫で、改めて彼女の凄さというものを再確認させられます。

技術点で6点満点も飛び出した、90年のカナダ、ハリファックス世界選手権の演技から↓
Midori Ito 1990 Worlds LP(Youtube)

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最近の安藤美姫選手の「シェヘラザード」もインパクトがあってとてもよかった。
安藤美姫選手は06-7年シーズン、ショート・プログラムの音楽としてこの曲を使用していたけど、迫力ある音楽に負けない思いっきりのよいダイナミックな演技をしていて、伊藤さんとはまた違ったこの曲の魅力を引き出していたように思えます。ジャンプはもちろんだけど、力技といった感じの終盤のストレートライン・ステップも見もの。
シーズン通して好調だった安藤選手のこのショートプログラムは、彼女のセンセーショナルな復活劇を演出し、また突然変異を遂げ脱皮したような新しい安藤選手の今と未来の可能性を見せたいう点でも、とても印象に残る爽快感あふれるプログラムでありました。
千夜一夜物語の、アラビアンな物語世界から抜け出てきたかのような雰囲気づくりもいい感じで、素材の面白さ、存在感を存分にアピールした演技だったように思います。安藤選手の演技からもロマンが漂ってくる。

出場3度目で世界女王に輝いた、07年の東京世界選手権の演技から↓
Miki Ando 2007 Worlds SP(youtube)
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by carthaginois | 2008-10-05 00:05 | その他