フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois
グランプリ・シリーズ第4戦フランス大会で、今シーズン初登場の浅田真央選手。タチアナ・タラソワコーチと本格的コンビを組んでの最初の大会。そのフリー『仮面舞踏会』を見ていて、04-05シーズンの、やはりタチアナさんが手がけた荒川静香さんのフリー『ロミオ&ジュリエット』の時のことが思い出されました。

オリンピックのプレ・シーズン、タラソワ・コーチは、ほんまハードで重い負荷、試練を愛弟子に与えて、がちがちに鍛えあげるんやなぁ~、あの強面(こわおもて)で選手を崖っぷちに追い込むんやなぁ~と………
高度な技のわんさわんさのてんこ盛りのオンパレードで、見せるプログラムというより、まずトレーニング・プロとしての意味合いが強いといった印象でしょうか…
音楽もなんのてらいもない直球で来ましたね…そしてこのロシア風ゴテゴテのゴージャス感は、これまでの真央選手にない持ち味。
勝つためのプログラムというより、選手の基礎力を高め、表現の幅をグーンを押し広げるためのまさに構造改革、真央版ペレストロイカ。このプログラム『仮面舞踏会』が真央選手を覆っている魔法のカーテンだとすると、このカーテンをマジシャンのようにパッーと取り払うと、そこにはさらに大きくなった、さらに輝きを増した真央選手が現れるという仕掛け……やっぱりタラソワさんは、魔女社会の大御所、なんて言ったらお怒りにならしゃいますでしょうか…?


ちょっとネット百科事典(ウィキペティア)でT.T.先生のこと、お勉強してみました。
今年(2008年)、めでたくフィギュアの殿堂入りを果たされたそうですが、タチアナ先生、調べたところでは1988年から6大会連続で、オリンピックの金メダリストを連続して輩出しているのですね。さすが名伯楽!

88年 ナタリア・ベステミアノワ&アンドレイ・ブキン(アイス・ダンス)
92年 マリナ・クリモワ&セルゲイ・ポノマレンコ(アイス・ダンス)
94年 パーシャ・グリシュワ&エフゲニー・プラトフ(アイス・ダンス)
98年 パーシャ・グリシュワ&エフゲニー・プラトフ(アイス・ダンス)
98年 イリヤ・クーリック(男子シングル)
02年 アレクセイ・ヤグティン(男子シングル)
06年 荒川静香(女子シングル)※04~05年師事

こう見てみると、この人についてゆきさえすればきっと大丈夫という気がしますが…

浅田真央選手とコンビを組んでのシーズン初戦、2位という結果と内容をみて、真央ちゃんはどうしちゃったんだ、惨敗ムードの大騒ぎ、早くもタラソワ・コーチの手腕うんぬんと批判するようなメディアの記事もあるようですが、ちょっと時期尚早なような気がするのですが…
頼りになる専門家の方が指摘していらっしゃるとおり、オリンピックを見据えての長い調整期間の真っ只中、まったく心配なしということに、素人も同感同感……正しい方向に向かっているんじゃないかと、逆に安心したりしましています。

そうはいっても、応援している選手のがっかりした落ち込む姿を見るのはファンにとってもつらいこと。真央選手はみんなの希望の光。
次のNHK杯ではどれくらいの出来になるのか………パンドラの箱を開けるという感じで、結果を知るのがちょっとおっかなびっくりでもありますが…でもオリンピック・シーズンを迎え、きっと最後の最後には、真央選手の最高の笑顔が見ることが出来るのではないかと………楽観楽観………



もうすぐ12月。寒くなってきました。風邪にはみなさん気をつけましょう……
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# by carthaginois | 2008-11-20 00:39 | グランプリ・シリーズ

フィギュアの言語

今年は黒澤明監督没後10年なんだそうで、NHKの衛星放送では彼の全30作品を1年ぐらいかけて放送しているけれども、少し前に追悼番組の一環として、映画解説でおなじみの淀川長治さんが黒澤明作品について語った、生前のインタビュー映像が放送されていて、その中で淀川さんが、黒澤さんの映画には世界の人々にも通じる″映画の言語”というものがあった、みたいなことをおっしゃられていた。
淀川さん黒澤明を語る(Youtube)

グランプリ・シリーズ開幕戦、スケート・アメリカで圧勝したユナ・キム選手の演技を見ていて、この淀川さんの言葉が思い出されました。
もし、゛フィギュアの言語”というものがあると想定するなら、キム選手は今、そのもっとも堪能な使い手の一人に違いないと…

キム選手が持っているのはフィギュアの豊潤な万国共通語。それは一瞬にして世界の扉をもパッーと開くことの出来る魔法のキー。
いろいろな選手がいて、いろ~んな言葉を発している、その多彩さがまたフィギュアスケートを見ることの魅力のひとつだと思うけど、
耳をすませば、氷上から選手たちが発する、一つとして同じではないさまざまな味わいある言葉が聴こえてくるような気がします。

グランプリ・シリーズ第2戦、スケート・カナダ2位という立派な成績で再び表彰台に昇った村主章枝選手が氷上で発する言語というものも、長年楽しませていただいているせいか、とても親しみあるものに感じられます。
丁寧にじっくり造られた職人技、手造り感覚のぬくもりある感触、漂うポエジー。その彼女オリジナルの言語を駆使してさまざまな変奏曲を奏でている、新しいものにもチャレンジするひたむきな姿勢というのがまた素晴らしいなぁと…。
スケート・カナダでのパントマイム、大道芸人の動きを取り入れての愉快なエキシビション、外国人観客を前にしてのアッパレ!ななりきり演技、コメディエンヌぶりにはホロリとさせられました。村主選手の演技を見ていると時々、彼女のスケートに賭ける情熱というものが、突然目に見えない大きな炎となって伝わってきてジーンと感動させられる。演技で人に何かを伝えることが出来る、そういう意味で、彼女は芸術家の域に達しているんだなぁと思います。今シーズンこれからの演技も楽しみです。


ロシア杯での演技から
Fumie Suguri 2008 Cup of Russia Ex.(Youtube)
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# by carthaginois | 2008-11-05 06:07 | グランプリ・シリーズ

アメリカの野望

Hi! 今週末、いよいよグランプリ・シリーズが開幕されます。
第1弾スケート・アメリカ女子の部は、6大会中、今シーズン随一の賑やかな顔ぶれが集合。
早くも来年3月のロサンジェルス世界選手権の前哨戦といった趣で、バンクーバー・オリンピックまでのこれからの2シーズンの流れを予想する上でも、どういう結果になるか、一つ鍵になる興味深い対決となりました。

主な出場メンバーは、アジアから、ユナ・キム選手、安藤美姫選手、中野友加里選手。
地元アメリカからは、長洲未来選手、レイチェル・フラット選手、キミー・マイズナー選手。
シーズン初めのこの時期、有力6選手が激突、どのような演技、結果が出てくるのか非常に楽しみです。
スケート・アメリカ女子出場選手

ここのところ沈んでいたフィギュア大国アメリカ、その帝国の逆襲が今始まろうとしているのか?
今シーズンは、ジュニア上がりの新世代アメリカ選手たちの動きが一つ重要なポイントになりそうですが、彼女たちがどのような成長ぶり、仕上がり具合を見せ、どれくらいの成績を修めるか、目が離せません。
(全米チャンピオン)長洲選手、(ジュニアワールドチャンピオン)フラット選手にとっては、このスケート・アメリカがシニアグランプリ・デビュー戦。王国の秘蔵っ子、ピッカピカの王女さまたちが、東洋からやって来る、ひと癖もふた癖もある3人の魔女たちを相手に、どのくらい健闘するのか………

先シーズンの世界選手権で、アメリカ陣は成績ふるわず、(米にとっては異例なことに)出場選手枠を3枠から2枠に減らしてしまい臨む今シーズン。
オリンピックのプレシーズンでもある今期、世界選手権地元開催の強力な利を活かして、必ず五輪出場3枠を取り返し、メダルも獲りにいくと思うけど、その重要な使命を担うことになる今シーズンのワールド代表2枠に、アメリカのスケート連盟はいったい誰をプッシュしてくるのか?アメリカの場合、派遣選手選考は例年国内選手権の結果によるそうですが、バンクーバーも睨み、横1線に並んだ感のあるトップレベル選手間の熾烈な戦いが展開されそうアルね。See You!
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# by carthaginois | 2008-10-24 07:16 | グランプリ・シリーズ