フィギュアスケートを外野から楽しむ&応援するための会


by carthaginois
4月20日(日)、今年で3年目となる、3地域対抗団体戦のジャパン・オープンが行われました。

世界選手権が終わってひと月、シーズン・オフに突入したばかりというこの時期にあって、世界中から豪華メンツが集まっての顔見世興行的フェスタ、選手たちの今シーズンずっと滑ってきたフリー・プログラムのこれが見納め、調整不足もやむを得ずジャンプ不発演技破綻もご愛嬌といったところで、見るほうとしても、スケーターたちの姿を再びこの時期に拝めるうれしさを味わいつつ、ちょっと緊張感ある試合雰囲気も楽しみましょう…とそういうスタンスで見るようなこの大会。

しかし今年のジャパン・オープンは、、、、、、一体全体どうしちゃったのでしょう????

ぎらぎらエスパニョール・オレンジの衣装まぶしく、気合ビシバシみなぎらせた中野友加里選手が登場したあたりから、あらららララララ……………………! 

今は4月これシーズン・オフ???と疑いたくなるような、中野選手、サラ・マイヤー選手の渾身ノーミス演技、キミー・マイズナー選手も復活の兆しちらちらと、世界選手権よりも格段良い、シーズンズ・ベストな演技がぞくぞく続出、先に滑ったエヴァン・ライザチェック選手の大熱演トスカも含め、開催時期が何週間か早まった影響でしょうか、まったく予想外に、炭酸の抜けたソーダ水のような昨年までのジャパン・オープンの試合の流れから大きく軌道を外れ、なんだか季節はずれの雪祭り、本気モード熱気むんむんでうんうんとうなずきながら身を乗り出して見る、そんな異色のエキサイティングな大会になったようですた。

思いもかけず良い演技が多く見れてラッキーな今大会でしたが、個人的に来日を楽しみにしていたこともあり、欧州チームの一員として3年連続皆勤賞のサラ・マイヤー選手のパーフェクトな演技、彼女のノーミスのフリー演技を初めて見たということもあり、私にとって今大会中でもピカいち、このような彼女会心の演技が、この日本で見れたのがとても嬉しかったし、演技後キス&クライでの、高得点告知によろこぶ彼女のキュートな姿に、ますますファン熱が高まりました。

Sarah Meier 2008 Japan Open (youtube)


今シーズンのマイヤー選手のフリー・プログラム、新実徳英さんの曲を使用したフリー・プログラムの出来は、出場する試合ごとにどんどん良くなってきて、グランプリ・シリーズよりもヨーロッパ選手権、ヨーロッパ選手権よりも世界選手権、そして世界選手権よりも今回のジャパン・オープンということで、このジャパン・オープンでシーズン最高(ちょっともったいないなぁという気が若干しないでもないですが)の彼女の演技が見れて、とても感激しました。

静謐な音楽と彼女の個性、彼女の演技との調和がお見事!

美しいものと美しいものとの響きあい、共鳴作用が、有限の世界から無限の世界への旅立ちへと誘う。新緑のさわやかな季節、そよ風にゆれる自然の樹木のゆらぎを体に感じる悦びに近い、心うきうき、胸に実感を伴って迫ってくる、決してまがいものではない生きた演技生きた感動に、心震える。マイヤー選手の演技にもそれがあったように思いました。。。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆ ☆      ☆   


来年からは、世界スケート連盟(ISU)主催で、世界6地域対抗、男子女子シングルに加えペアもダンスも含めた、年ごとに開催地を変える、ジャパン・オープンとは別な、新たなもっと規模の大きな団体戦の構想があるようで、第1回大会は日本開催予定というニュースが流れましたが、どうなるのでしょうか?実現されたら面白い大会になりそうですね。
[PR]
# by carthaginois | 2008-04-21 00:00 | その他競技会

ガレと真央

先日、東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で「ガレとジャポニスム展」を見てきましたが、エミール・ガレの幾つかのガラス作品を見ていた時、その淡くうつろいゆく色彩がもたらすふくよかな印象に、しきりと浅田真央選手の演技が与えてくれる印象が重なって感じられました。



そういう感想を持ったのは、真央選手が金メダルを獲得した世界選手権がついこの間終わったばかりという時期、まだその興奮さめやらぬということがあるからかもしれません。

両者に共通すること、それは見ていて心が華やぐということでしょうか…




その生み出される世界には、日常を脱しイマジネーションが無限と飛びたつ瞬間がある…というのか、とても繊細で、儚く、夢うつつのあわいギリギリのところを、ふわりふわりと浮遊している感がある。
そして生命を持つものに対する共感、優しさといったものが、どことなく漂っているように感じられ、心あたたまるというのでしょうか…




「ガレとジャポニスム展」(5月11日(日)まで開催)
サントリー美術館ホームページ展覧会概要


☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆      ☆

特にこの1年における真央選手の演技における成長ぶりというのは見事なのだけど、真央選手の場合、その変身!ぶりが全くナチュラルというか、その時その時でどんな音楽やプログラムも完全消化、誰のものでもない自分のものにしてしまう。変幻自在、玉虫色に変化を遂げていくといったらよいか………
次なる展開が楽しみです。
[PR]
# by carthaginois | 2008-03-30 01:58 | スケーター
祝 真央選手 優勝!
勝利の女神という方が、もし仮にいらっしゃるとしたら、ちょっと悪戯好きな方なんじゃないのかな?という気がしました。チャンピオンにふさわしいかどうかお試しになり、ちょっとした試練を課される、、、

98年フリーでのラスト寸前、ブッテルスカヤ選手唐突にド派手に転倒→翌年99年優勝
03年ショートでのラスト寸前、荒川静香選手唐突にド派手に転倒→翌年04年優勝
世界選手権での、思わぬところでの、ハッとさせられる心臓に悪い、すってんころりん転倒ハプニングは、今まで近い未来の金メダルを予告する吉兆となってきた例があるのですけど、今回も、ちょっと転倒の種類は違うのかもしれないけど、それらのハプニングと共通で、ちょっとした不運、だけど災い転じて福となす、そんな出来事のような気がしました。

でもちょっとした不運を幸運に転じることが出来たのは、真央選手の頑張り、強い思い、何が起こっても動じないぐらい確固たる普段の努力があったからこそ。
その頑張りに拍手喝采!!

トリプル・アクセルが完全に抜けてしまい、きっと真央選手は演技自体には満足していないことと想像するけど、最初の失敗からの立ち直りぶりが見事だったし、最後のストレート・ライン・ステップではグっとこみ上げてくるものがあった。そしてこの濃密な4分の間に、彼女が目指していた完璧な演技がもたらすのとはまた別種の感動が、偶然にも立ち昇ってきたのではないかと思います。何よりその頑張りが、真央選手の演技を見た多くの人たち、子供から若者さらに年配者まで男女の隔てなく国籍に関係なく、世界中の多くの、何かに挑戦している人たちに対する強力な応援歌、応援エールになったと思います。真央選手からバトンタッチを受けたような………。だから真央選手には、おめでとうというお祝いの言葉と共に、真実のかけがえのない贈り物をありがとうとお礼も言いたい気分です。

また、この大会を経験してひと回りより強くなった真央選手がいることと思います。
いろいろな苦労も経験も、彼女が、さらに進化を遂げ、その前代未聞の内容の圧巻演技で、世界中を驚かせ大熱狂の嵐を生み出す特別な日ーそれが2年後のオリンピックでのことか6年後のことか分かりませんが、その特別な日を全て準備するものであると、そのような日が訪れることを楽しみにしています。

まあなにはともあれ今回、真央選手念願の世界選手権での初優勝が実現できて、ほんとによかったです!!!
ISUホームページの女子競技最終順位
[PR]
# by carthaginois | 2008-03-21 10:30 | ワールド(S&Jr.)