2004年アテネ・オリンピックの女子マラソンの代表選手3枠をめぐる戦いの際すでに、トリノをめぐっては、もっと激しい争いになるだろうと報道されていたが、オリンピック本番まであと1ヶ月半と秒読み状態に入った現時点での現実は、関係者の予想以上の激しい、壮絶な事態になったというのが現状ではなかろうか。
先週末、浅田真央選手の活躍で日本中を熱狂させたグランプリ・ファイナルは、テレビ朝日でゴールデン・タイムに放送されたが、フリーが行われた12月17日の放送が、週間視聴率ベスト1(26.0%)、エキシビション(18日)がベスト3(22.2%)、ショート(16日)がベスト4(20.8%)に入る、軒並み高視聴率を獲得した。つい最近まで、欧米諸国に比べ、日本国内では、どちらというと人気が無いと言われていたフィギュア・スケートが、いつの間にか、こんなにも人々の関心を集めるようになったのは、オリンピックを目前にして、いまやフィギュア王国のアメリカやロシアよりも層の厚くなった、それぞれ個性あり、魅力あり、そして実力もある選手たちがひしめくようになった現状を見れば、当然のことであろう。
しかし代表「3人」という枠は、いまの日本の選手事情をかんがみれば、あまりにも小さすぎる。
本日から、全日本選手権が始まった(女子ショートは明日(24日)、フリーは25日)が、間違いなく今回の全日本選手権は、日本フィギュアスケート史上前例のない、最も熱い戦いになるであろう。
各選手の健闘を祈りたい。
[過去3シーズンの全日本選手権の結果]
02年 1位村主 2位恩田 3位荒川 4位太田 5位安藤 6位中野 7位浅田真 8位浅田舞
03年 1位安藤 2位村主 3位荒川 4位恩田 5位太田 6位浅田舞 7位中野 8位浅田真
04年 1位安藤 2位浅田真 3位村主 4位澤田 5位北村 6位中野 7位恩田 8位浅田舞
(04年 荒川は途中棄権、太田は欠場した)
過去優勝は、荒川静香選手が97年、98年と2回。
村主章枝選手は、96年、そして00年~02年の3連覇、計4回。
ここ2シーズンは安藤美姫選手が連覇している。
代表選考ポイントでは、現在圧倒的に安藤選手がリードしていて、オリンピック出場は間違いないように傍目には思われるが、ここ2試合(NHK杯とグランプリ・ファイナル)は、得意のジャンプが決まらなく、2回とも、中野友加里選手の下の順位で、表彰台にぎりぎり登れなかった。ロシア杯でのショートの演技は絶品だったが、3回も転倒してしまった、1週間前の演技の悪い印象を払拭することが出来るであろうか。スロー・ジャズ・スタンダードを使った野心作のフリーの出来が気になるとことだ。
昨年ショート1位の後棄権した、荒川選手は、2回優勝したとはいえ、かなり前のことで、しばらく全日本のタイトルからは遠ざかっている。今シーズンの各大会では、高得点をたたきだしながらも、まだタイトルは一度も獲っていない。タラソワ・コーチを離れ、モロゾフにプログラム修正とコーチを依頼したとのニュースが読売新聞誌上に載っていたが、どのようなダイナミック且つ美しい演技を魅せて代表権を獲得してくれるか、公式練習で挑戦していた3連続3回転は見られるだろうか(ぜひ見てみたい!)、非常に楽しみである。
NHK杯で、復活の兆しを見せ、オリンピックに向けた熱い闘志を見せた村主選手は、とにかくここ1番に強い。昨シーズンは「ピンク・パンサー」「カルメン」という題材で、イメージ・チェンジを見事に成功させ、表現の幅をグーンと拡げた。怪我による練習の遅れを取り戻し、本来の滑りが出来るか、まずはジャンプを確実に成功させたいところ。
中野友加里選手は、スケート・カナダ3位、NHK杯優勝、グランプリ・ファイナル3位と、今、乗りに乗っている。国際大会では、まだネーム・バリューが高くないため、出来のわりに点数が出ないようだが、試合ごとに、パーソナル・ベストも更新している。シーズン前には、リスト外の存在であった今期絶好調の彼女が、何位ぐらいに割り込んでくるか、今大会のダーク・ホースだ。
恩田美栄選手は、フリーのプログラムを変更してきた。勝負かけてきたという感じで面白いと思う。ロシア杯では、まだ間に合わなかったようだが、どこまで仕上げてきているだろうか。他の選手の出来次第では、彼女も十分にチャンスはあるであろう。
そして浅田真央選手はこの大会最大のキーパースンであろう。去年は2位であったが、初優勝なるか。ファイナルでは挑戦しなかった、2回のトリプル・アクセル(一つはコンビネーションで)に成功するか。彼女の溌剌とした演技は、まさに喜びそのものだ。
先週末、浅田真央選手の活躍で日本中を熱狂させたグランプリ・ファイナルは、テレビ朝日でゴールデン・タイムに放送されたが、フリーが行われた12月17日の放送が、週間視聴率ベスト1(26.0%)、エキシビション(18日)がベスト3(22.2%)、ショート(16日)がベスト4(20.8%)に入る、軒並み高視聴率を獲得した。つい最近まで、欧米諸国に比べ、日本国内では、どちらというと人気が無いと言われていたフィギュア・スケートが、いつの間にか、こんなにも人々の関心を集めるようになったのは、オリンピックを目前にして、いまやフィギュア王国のアメリカやロシアよりも層の厚くなった、それぞれ個性あり、魅力あり、そして実力もある選手たちがひしめくようになった現状を見れば、当然のことであろう。
しかし代表「3人」という枠は、いまの日本の選手事情をかんがみれば、あまりにも小さすぎる。
本日から、全日本選手権が始まった(女子ショートは明日(24日)、フリーは25日)が、間違いなく今回の全日本選手権は、日本フィギュアスケート史上前例のない、最も熱い戦いになるであろう。
各選手の健闘を祈りたい。
[過去3シーズンの全日本選手権の結果]
02年 1位村主 2位恩田 3位荒川 4位太田 5位安藤 6位中野 7位浅田真 8位浅田舞
03年 1位安藤 2位村主 3位荒川 4位恩田 5位太田 6位浅田舞 7位中野 8位浅田真
04年 1位安藤 2位浅田真 3位村主 4位澤田 5位北村 6位中野 7位恩田 8位浅田舞
(04年 荒川は途中棄権、太田は欠場した)
過去優勝は、荒川静香選手が97年、98年と2回。
村主章枝選手は、96年、そして00年~02年の3連覇、計4回。
ここ2シーズンは安藤美姫選手が連覇している。
代表選考ポイントでは、現在圧倒的に安藤選手がリードしていて、オリンピック出場は間違いないように傍目には思われるが、ここ2試合(NHK杯とグランプリ・ファイナル)は、得意のジャンプが決まらなく、2回とも、中野友加里選手の下の順位で、表彰台にぎりぎり登れなかった。ロシア杯でのショートの演技は絶品だったが、3回も転倒してしまった、1週間前の演技の悪い印象を払拭することが出来るであろうか。スロー・ジャズ・スタンダードを使った野心作のフリーの出来が気になるとことだ。
昨年ショート1位の後棄権した、荒川選手は、2回優勝したとはいえ、かなり前のことで、しばらく全日本のタイトルからは遠ざかっている。今シーズンの各大会では、高得点をたたきだしながらも、まだタイトルは一度も獲っていない。タラソワ・コーチを離れ、モロゾフにプログラム修正とコーチを依頼したとのニュースが読売新聞誌上に載っていたが、どのようなダイナミック且つ美しい演技を魅せて代表権を獲得してくれるか、公式練習で挑戦していた3連続3回転は見られるだろうか(ぜひ見てみたい!)、非常に楽しみである。
NHK杯で、復活の兆しを見せ、オリンピックに向けた熱い闘志を見せた村主選手は、とにかくここ1番に強い。昨シーズンは「ピンク・パンサー」「カルメン」という題材で、イメージ・チェンジを見事に成功させ、表現の幅をグーンと拡げた。怪我による練習の遅れを取り戻し、本来の滑りが出来るか、まずはジャンプを確実に成功させたいところ。
中野友加里選手は、スケート・カナダ3位、NHK杯優勝、グランプリ・ファイナル3位と、今、乗りに乗っている。国際大会では、まだネーム・バリューが高くないため、出来のわりに点数が出ないようだが、試合ごとに、パーソナル・ベストも更新している。シーズン前には、リスト外の存在であった今期絶好調の彼女が、何位ぐらいに割り込んでくるか、今大会のダーク・ホースだ。
恩田美栄選手は、フリーのプログラムを変更してきた。勝負かけてきたという感じで面白いと思う。ロシア杯では、まだ間に合わなかったようだが、どこまで仕上げてきているだろうか。他の選手の出来次第では、彼女も十分にチャンスはあるであろう。
そして浅田真央選手はこの大会最大のキーパースンであろう。去年は2位であったが、初優勝なるか。ファイナルでは挑戦しなかった、2回のトリプル・アクセル(一つはコンビネーションで)に成功するか。彼女の溌剌とした演技は、まさに喜びそのものだ。
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by carthaginois
| 2005-12-23 18:50
| その他競技会